商品番号:1521793
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【 仕入れ担当 戸高より 】
1930年から長い歴史を辿り、
絣織物の産地では日本の最北端に位置することから
「北限の絣」とも称される【 小松織物工房 】。
代名詞である「板締絣」は日本では唯一の絣の技法であり、
精密な絣の意匠に独特の風合いが掛け合わせた、
お着物ファンの方から高い評価を受けた織物でございます。
幾度となく衰退の危機を辿りながらも、
今なお新しい風を吹かせ感性に磨きをかけ、
琉球独特の雰囲気を織物に表現した世界。
紅型三宗家の一家「城間家」の15代目、
日本工芸会正会員【 城間栄順 】氏の作品を合わせました。
先人たちの技術に自然の恵みから生み出された希少な高級織物。
工房では新ブランド「Akari」を立ち上げ、
着物生地と様々な素材を融合させた新しい価値の創造をコンセプトに
儀礼用の袱紗や、印鑑ケース、小銭入れ、ポーチ、
更にはティッシュケースといった日用品を製作しております。
珍しい一枚を特別に入荷致しました。
まさに通好みの洗練されたお着物でございます。
ぜひお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
[お着物]
密やかな光沢のある地風を持ち、
穏やかな枯草色を基調にして織り上げられました。
角度によって繊細な地紋の浮き沈みが感じられ、実に奥深い織物。
お柄に織り成されたのは吉野格子模様でございます。
一際複雑な組織で仕上げた面持ちには、
格別な存在感を感じることができるでしょう。
シンプル故に帯合わせもしやすく、程よい光沢感は所作で表情を変えて、
着心地良く着回しも本当に便利です。
長年お着物に慣れ親しむ方にとって、
手放せない一枚としてご愛用いただけることと思います。
[帯]
銘[ 海想 ]
さらりと薄手の玉糸紬地は単衣にも向いた地風。
触れていただくとすぐにその質の良さをおわかりいただけることでしょう。
節の多い本品のような紬地にきれいに染める技術は
毎度、圧巻されてしまいます。
その帯地は返し部分を藍砥茶色に染め上げ、
お柄部分は爽やかな白緑色をベースにして
「海想」と銘打たれた栄順氏らしい海の意匠を表現しました。
沖縄を愛する栄順氏らしいデザインです。
豊かな彩りがみずみずしく、ふんわりと水分を含んだような、
絶妙ないろどりが意匠に奥行きを感じさせ。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した紅型。
妥協の許されないほんものの仕上がりを、
どうぞお手元でじっくりとお確かめください。
【 城間栄順(しろまえいじゅん)について 】
紅型三宗家城間家15代
日本工芸会正会員
沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者
城間びんがた工房代表
1934年沖縄県・那覇市生まれ。
琉球王朝時代から続く紅型の三大宗家のひとつ、
城間家の15代目。戦後の混乱の中、紅型の復興に
尽力した城間栄喜の長男として生まれ、父より
城間家の伝統技術を継承。
魚や海、沖縄の大自然をモチーフにした
独自の世界観を織りなす作品をつくりだしている。
【 経歴 】
1934年 沖縄県首里市(現在・那覇市)に生れる
1959年 首里高等学校を卒業 家業の紅型に専念
1963年 沖縄美術展覧会(通称沖展)染織部門奨励賞受賞
1965年 沖展準会員に推挙
1966年 沖展準会員賞を受賞
1987年 城間栄順紅型展(青砂工芸館)
1997年 沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者認定
「現代の名工」表彰
2006年 城間栄順紅型作品展「宝布に華咲かち」
(那覇市民ギャラリー、時事通信ホール・東京)
2015年 城間びんがた三代継承展(沖縄県立博物館・美術館)
2022年 城間栄順米寿記念「紅(いろ)の衣」展
(沖縄県立博物館・美術館)
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
【 白鷹織(置賜紬)について 】
山形県の伝統的工芸品に指定されている
「置賜紬(米沢織、白鷹織、長井紬)」
と総称されている織物の中の一種。
白鷹町でつくられる先染め織物の総称として
「白鷹紬」とも呼ばれ、約150年の歴史をもち
絣織物の産地では日本の最北端に
位置することから「北限の絣」とも呼ばれる。
長井紬とその発祥を同じくし、米沢藩が領内を
青苧(あおそ)や紅花といった材料の生産地から、
自給自足の絹織物産地に変えたことで始まった。
明治中期からは長井と同様、白鷹でも
「米琉絣」の織り上げはあったが、明治後半に
栃木県足利の技術者から学んだ「板締め」を導入
した事で緻密な絣文様を実現。
白鷹織には独特のシボを持つ「白鷹御召」と
経糸と緯糸を板締染色の技法で染め上げ
小絣模様を表現した「米琉板締小絣」がある。
現在白鷹織の製織を手掛けている工房は
白鷹町にある2軒のみである。
[お着物]
絹100%
長さ12.5m 内巾38cm(最大裄丈72cm)
[帯]
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを4.0mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
おすすめの綿芯:突起毛綿芯
六通柄
◆最適な着用時期 9月上旬~6月下旬の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルパーティー、観劇、コンサート、お食事、お出かけなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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