大島紬

斉藤三才の着物・帯の一覧

10

大島紬の通販なら、日本最大級のネット通販サイトである京都きもの市場にお任せください。
大島紬とは、鹿児島県奄美大島が発祥の絹織物です。奄美大島と鹿児島市が主産地で、宮崎県の都城でも少量が作られています。1995年に「本場大島紬」の名称で、経済作業大臣が指定する伝統的工芸品に指定されました。結城紬と並ぶ高級紬の代表です。
大島紬の最大の特徴は、精緻な絣模様と、軽くて薄く滑らかな生地。「紬」と呼ばれますが、現在は紬糸ではなく練糸(生糸)を使っています。
模様のもとになる絣糸は、「締機(しめばた)」と呼ぶ機で織って作ります。締機を用いて、絹糸に防染用の木綿糸を強く打ち込むことで、精密な絣が作られます。高機を使い、細かな模様を針で調整しながら織り上げます。
大島紬といえば、黒褐色の「泥大島」が有名です。奄美大島でテーチ木と呼ぶ植物(車輪梅)で染めて、島内の鉄分を多く含む泥田に浸しては揉みこむ媒染を行い、それを何度も繰り返します。
伝統的な泥大島の他、藍染の藍大島、藍染の絣に地を泥染した泥藍大島、白地の白大島、テーチ木以外で染めた草木染大島、化学染料で染めた色大島があります。
奄美大島、鹿児島市、都城と、3つの大島紬産地で作り方は同じですが、産地ごとの特徴はあります。奄美大島産(奄美大島紬)は泥染で経緯絣が中心。鹿児島産は色大島や白大島が多く生産が多量です。都城産は白大島や草木染中心で、現在は業者が1社のため、生産は少量です。反物に張られた証紙で産地がわかります。奄美産は「地球印」、鹿児島産は「旗印」、都城産は「鶴印」の証紙が貼られています。
経緯絣を作るとき、経糸、緯糸それぞれに含まれる、絣糸の本数を示す単位が「マルキ」です。マルキ数は5、7、9、12に分類され、一般的に出回るのは7マルキです。マルキ数が多くまるほど絣糸の本数が多くなり、細部まで繊細に表現できますが、絣合わせが難しくなるので高級品になります。
大島紬の歴史は古く、奄美大島では昔から養蚕と織物が行われてきました。奈良の東大寺や正倉院の献物帳に「南島から褐色紬が献上された」との記録があり、これはテーチ木染と泥染の源であると推測されています。江戸時代は、奄美大島は薩摩藩の支配下で、紬は黒糖とともに上納品として作られていました。
明治初期以後に商品生産が本格化。泥染の絣が人気となり、手紬糸から、昭和初期には絹練糸に切り替わりました。また、手括りだった絣を、明治後期に締機を使って絣糸を作る方法が開発され、精緻な絣模様ができるようになりました。多様な模様が生まれ、大流行した「龍郷柄」、竹網のザルを模様化した「秋名バラ」、男物の代表柄「西郷柄」などの伝統柄が有名です。
大島紬は、一般的にはおしゃれ用として楽しむ着物です。男性の着物にも最適です。滑りが良く、裾裁きが良いため活動しやすいのも利点です。華やかな帯を合わせたり、洋服風にシックに装うなど自由に楽しめます。
主な着用場所には、食事、格式張らないパーティ、観劇や美術鑑賞、買い物、旅行、気軽な外出などがおすすめです。
大島紬は平織で、撚りの少ない甘撚りの糸を使っているため、水に濡れても縮みにくいのも特徴。着物を着慣れた方には「雨が心配なときには大島紬」と言う方も。コートや羽織に仕立てるのも最適です。撥水加工をしておくとより安心です。
京都きもの市場では、幅広いラインナップで大島紬を取り扱っております。
ご予算やお好みに応じたご提案も可能です。
また、お探しのイメージに沿って大島紬の作品をお探ししてご提案も可能です。
お気に入りの特別なお求め品となるよう、一生懸命にご対応させて頂きます。

続きを読む
表示切り替え

斉藤三才の人気ランキング

斉藤三才のお気に入りランキングTOP10!

着物・和・京都に関する情報サイト

きものと