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博多織は、福岡市やその周辺で織られている絹織物の総称です。1976年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されました。特に博多献上とよばれる帯が有名です。半幅帯、八寸名古屋帯、男帯でよく知られていますが、フォーマル用の袋帯や佐賀錦、祭り帯、伊達締まで、多様な品物が作られています。博多織の帯はしなやかで丈夫な生地質で、締めやすく緩みにくいと人気です。帯地が中心ですが、着物地や袴地も生産しています。
博多織の技術的な大きな特徴といえば、主に経糸で柄を織り出すことです。密に張った数千本もの細い経糸に、太い緯糸を打ち込むことで独特の緯畝(よこうね)が表れ、堅く締まった丈夫な生地質となります。帯を締めるときにキュッキュッという「絹鳴り」がするのも特徴です。隙間を空けて織り出した夏向きの紗織の帯は「紗献上」と呼ばれています。
さまざまなバリエーションの博多織の帯があり、経済産業大臣指定の伝統的工芸品には「献上・変わり献上」「平博多」「間道(かんとう)」「総浮(そううけ)」「綟り織(もじりおり)「重ね織」「絵緯(えぬき)博多」の7種類が指定されています。2011年にはきものと袴地も伝統的工芸品に指定されました。
博多織の歴史は、鎌倉時代に始まるといわれます。鎌倉時代に博多商人・満田彌三右衛門(みつたやざえもん)が、中国に渡って滞在し、技術を持ち帰ったのが始まりとされています。15世紀後半、彌三右衛門の子孫の満田彦三郎が中国に渡り、帰国後、厚地で浮線紋のある織物を開発し、これが現在の伝統的博多織の原点となりました。
江戸時代には、筑前福岡藩の初代藩主であった黒田長政が、密教で用いる仏具の独鈷(とっこ・どっこ)と華皿(はなざら)を模様にした帯を幕府への献上品にしたことから、博多献上の名前で知られるようになり、博多織の代名詞になりました。歌舞伎役者の七代目市川團十郎が「助六所縁の江戸桜」の公演で博多織を身に付け、宣伝したことでさらに広まりました。
明治時代以降は、ジャカード織機を導入して大きく技術が発展。商品の多様化とともに生産量が増えて、日本有数の産地となりました。
また、1971年に小川善三郎氏、2003年にその子息の小川規三郎氏が、重要文化財「献上博多帯」技術保持者(いわゆる人間国宝)となりました。
博多織の半幅帯は、ゆかたに合わせる帯として有名で、献上柄、縞柄などの八寸名古屋帯もゆかたによく使われます。
八寸名古屋帯や袋帯は、色柄によって合わせるきものを選びます。
金銀糸などを使って古典柄や上品な柄を織り出した帯なら、晴れ着やパーティ着におすすめです。
おしゃれ用の帯なら、趣味の着物やカジュアルな装いに合わせて、格式張らない集まりや、私的な外出におすすめです。
また、裏地を付けない博多織の八寸名古屋帯は、季節を問わず一年中締められるので、持っていると便利です。
京都きもの市場では、幅広いラインナップで博多織を取り扱っております。
ご予算やお好みに応じたご提案をいたします。
また、イメージに合った博多織の作品をお探ししてご提案することも可能です。
お気に入りの特別なお求め品となるよう、一生懸命にご対応させていただきます。
博多織の商品に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。