縞大島の商品一覧

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大島紬と同様の糸を使い、絣糸を使わずに、機械織りした絹織物が「縞大島」です。縞大島の名称ですが、格子や無地柄もあります。ほとんどが鹿児島産で、白大島や色大島が多く見られます。後染の着尺だけでなく、染め下地として、様々な後染の着物用の生地としても使われています。大島紬ならではの薄くしなやかな生地質を生かして、友禅染、型染、絞り染、刺繍を施すなどすると、印象のがらりと変わり、さまざまな魅力的な和装品に生まれ変わります。着物地だけでなく帯地やコート、羽織などにも用いられています。縞大島には、鹿児島県絹織物工業組合が発行している伝統的工芸品の証明シール、または金色の円形の正絹シールが貼られています。
縞大島と大島紬との違いは、絣糸を使わないこと、自動織機を用いて織ることです。使う糸や織組織は大島紬と同様なので、生地の手触りや着心地は大島紬とほぼ同様です。大島紬に使われる糸は、紬糸ではなく「本練絹撚糸」と呼ばれる、いわゆる「生糸」です。太さ21~28中の生糸に、経糸は1m間に約300回転、緯糸は約100回転の撚りを掛けます。セリシンをほとんど取り除いた、撚りの少ない甘撚り糸を使って織り上げるため、絹の光沢が生きる滑らかな生地になります。この大島紬と同様の生糸を使って、力織機で織ると、均一でムラのない生地ができあがります。大島紬の着心地をリーズナブルな価格でかなえられることも縞大島の魅力です。
縞大島は基本的に地糸(無地の単色染め糸)だけで織られるため、絣糸を作る「絣締め」の工程は発生しません。単色の地糸のみといっても、多様な単色の地糸を使うことによって、多色使いやグラデーションの縞、格子柄など、さまざまな表現が可能です。
大島紬はもともと奄美大島で誕生して発展しましたが、明治初期には鹿児島に技術が伝えられたといわれています。その後徐々に発展し、大正初期には鹿児島でも生産が急速に増えました。第二次世界大戦で生産が止まりましたが、戦時中に鹿児島に疎開した奄美大島出身者も加わって、戦後は生産を再開しました。
その後、技術革新や新製品の開発などの結果、日本の高度成長というタイミングもあって、昭和30~40年代は大島紬が流行して大人気に。昭和39年に自動織機による無地・縞の絹織物が開始され、昭和40年代になると機械織りの生産が本格化しました。
縞や格子、無地の縞大島は、カジュアルな装いとして楽しみます。シンプルな模様の着物なので帯合わせがしやすく、帯を際立てるコーディネートなど自由な装いを楽しめます。格式張らない集まりや食事、気軽な外出などにおすすめです。
縞大島を染め下地にした着物には、訪問着、付け下げ、小紋、名古屋帯などがあります。
また後加工にも、友禅染、型染、スワトウ刺繍や絞り染など多様な種類があり、さまざまな印象になり、織りと染めのコラボレーションが楽しめます。
縞大島地の着物は、表された色柄により着る場所を考えます。
訪問着・付け下げ、セミフォーマルの場やパーティ、各種の外出などに素敵です。
小紋や名古屋帯は、カジュアルな外出に自由に楽しむのがおすすめです。
コートや羽織に仕立てるのもおすすめです。縞大島は大島紬と同様に、平織で、撚りの少ない甘撚りの糸を使っているため、水に濡れても縮みにくいのが特徴です。天候が心配な時の着物や、コートや羽織に仕立てると重宝します。撥水加工をしておくとより安心です。

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