商品番号:1521799
(税込)
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【 仕入れ担当 戸高より 】
趣味性高い小紋の中でも、本当にコダワリの逸品を。
なかなかお見かけすることのない、手摺り友禅の最高級小紋着尺です。
あの染の北川さんの型を使用した逸品でございます。
ご覧になられた方も多くいらっしゃることでしょう。
合わせる東京友禅の作家【 坂江伸仁 】氏が表現する
精密友禅の一条に合わせました。
2024年は氏が友禅に触れて始めてから、ちょうど50年の節目。
各工程の出来栄えは「美しいキモノ」に掲載されている
氏の作品をご覧になられましたら、良く伝わってくるでしょう。
その上【 坂江伸仁 】氏が創造する
独自の世界観をお楽しみになることができると存じます。
今一番波に乗っている【 坂江伸仁 】氏の作品を
この度特別に入荷致しました。
ぜひお手元でご堪能いただきたく存じます。
現品かぎり、お目にとまりましたら是非どうぞ!!
【 お色柄 】
[お着物]
染め通りも大変美しいシボ高なちりめん地。
そのさらりとしてしなやかな凸凹の絹布は、河藤の鬼しぼ縮緬を使用。
爽やかな薄花色に染め上げて。
この色にもこだわりがございます。
ご存知かもしれませんが、作品を仕上げてみても、思い通りのお色にならないことがございます。
白生地や意匠によってもお色の仕上がりは異なって参ります。
こだわり抜いて染め上げられたこの深いお色を是非お手元でご堪能頂きく存じます。
意匠には丁寧な摺り友禅の加工によって乱菊の模様を表現して。
花びら一枚一枚の濃淡、艷やかな縁の金彩使いなど、
さり気ない贅沢さが表現された、品の良い華やぎの一枚です。
摺り友禅による陰影表現は見事なもの、手間暇がかけられた分だけの美しい仕上がりがそこにはあります。
画面上でどこまで美しさを伝えられるかわかりませんが、素晴らしいの一言です。
[帯]
銘[ 孔雀羽根 ]
氏曰く、友禅で用いるゴム糊は一般絵画の筆より微密な表現が可能。
自身が対象物に触れているような硬い・柔らかい。
さらには温度まで感じられない糸目は未熟なものだ、と…。
しなやかなちりめんの地は密陀僧色を基調に染め成して。
ランダムなシボを感じる地紋を浮かべた地でございます。
お太鼓にはフワリと風を起こす孔雀の羽根意匠を表現致しました。
孔雀の羽根の密度が高く重たい印象を
見事に友禅の世界へ落とし込んでおります。
糸目であらわされた骨太に氏の言う友禅の可能性を感じ取ることができます。
小粋でシャープな表情のある中にも、しみじみと風雅な趣きの妙。
大胆な糸目、緻密なぼかし、丁寧な友禅の色挿し、
その全てが熟練の手技により見ごたえのある仕上がりとなりました。
【 糸目友禅作家・坂江伸仁について 】
糸目を置いて半世紀…。
一本一本の糸目に命を吹き込んで精密友禅という独自の染世界を描く。
今まさに爛熟期に入られた友禅作家。
昭和25年 大阪に生まれる
昭和49年 武蔵野美大日本画科卒業
日本工芸社入社 友禅の世界へ入る
昭和54年 独立 自身の創作活動を開始
昭和55年 日本伝統工芸展入選
昭和60年 精密友禅を確立
小袖「衝立に鷹文様」を復元
平成 2年 本茶屋染訪問着を復元
隔年に個展を開催
きもの専門誌作家コーナー多数発表
留袖から訪問着、染帯、袋帯まで
お客様の希望に即したオリジナルの商品を手掛ける。
【 摺り友禅について 】
本摺り友禅は、平安末期に始まった京友禅最古の技法と言われています。
刷毛で丁寧に丁寧にお色をつけていき…
力感や色の濃さは何度も重ねて塗ることによって生まれます。
カチン染は意匠の輪郭線を型糸目で際立たせる技法。
カチン墨を刷毛で生地に摺り込んで輪郭線を染め、
そこから何枚もの型紙を使って柄色の摺り染めをしていきます。
作品によってはここから糊伏せをして地染めをするため大変な手間がかかります。
型紙を約13mに渡って繰り返し染めていくため
非常に時間がかかりますが、この時には均一な力加減で色を刷り込む必要があります。
型紙の枚数は多いものでは数十枚もの使用するため、
熟練の職人さんでしかできない希少で贅沢なお品となります。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[お着物]
絹100%
長さ約12.3m 内巾37cm(裄丈70cmまで)
白生地には、河藤の鬼しぼ縮緬を使用しております。
※防縮加工済み
[帯]
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、お食事会、観劇、コンサート、行楽など。
◆あわせる帯 名古屋帯、洒落ものの袋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
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