商品番号:1514498
(税込)
【 バイヤー&パーソナルカラー診断士 更屋より 】
――日頃より京都きもの市場をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
日々の感謝を込めまして、バイヤー&パーソナルカラー診断士の更屋がお得な秋の着物・帯のセットをご用意いたしました!
皆様にキンモクセイの香りに四季の移ろいを感じていただきたく、こだわりの良きものをコーディネートいたしました。
どうぞ、ごゆっくりとご覧くださいませ。――
古典の技に垣間見せる、さりげない現代の感覚。
二代『由水十久』の美しき美の感性を…
素材の質感豊かな、味わい深い意匠の訪問着と
西陣の名ブランド『龍村美術織物』により
キメ細かく、しなやかな織の風合の経錦全通袋帯を
合わせてご紹介いたします。
秋の澄んだ川…
落ち葉を運び、彩られた木々に囲まれ流れる
静かな情景をイメージしてコーディネートいたしました。
是非ご堪能いただきたい一品となっております。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
≪着物≫
満ち溢れる清らかな存在感。
ふんわり、やわらかな肌触りで味わい豊かに…
落ち着いた薄縹色を基調として、
お裾とお袖にかけて暈し染めを施されたお品。
大人の女性らしい、品の良さを漂わせております。
八卦には氏の代名詞とも言える童の意匠をそっと織り込んで…
『衣通の美』と銘打たれたように、
記紀万葉に登場する歌の女神、衣通王(そとおりのきみ)
の如く衣を通して輝いて…
是非このご機会を大切に、末永くご愛顧していただける方に、
心を込めてお届けできればと願っております。
格別の着姿をお楽しみくださいませ。
≪帯≫
銘「 遠州七宝 」
絹糸のとろんとした肌触り、程よくしなやかで
しっかりと結びやすいハリ感のある帯地。
お柄には、孔雀青色、楊梅色などにて「遠州七宝」と題された意匠…
遠州緞子と呼ばれるこの文様は、利休、織部、石州を経て天下の宗匠となった
小堀遠州が愛好していたとされており、洗練された遠州の美的感覚がうかがえます。
図案化された菊、椿、牡丹花と七宝模様が石畳文様の中に整然と配列された
文様構成を生かし、彩りに創意をくわえて織り成されました。
また、全通柄でございますので玄人さんにはもちろんのことですが
お着物初心者の方にも安心して結んでいただける一条でございます。
柄出しが不安な方、変り結びにチャレンジしたい方、
お稽古などにも最適でございます!
通な着姿を叶える、大人のお洒落帯!
この機会にぜひご検討くださいませ!
【 経錦について 】
経錦とは、何色もの彩色を用い紋様を織り出す錦の中でも最も古い歴史を持つ織物です。
中国より渡来し、7~8世紀の飛鳥・奈良時代の遺品は、法隆寺や正倉院に伝えられています。
経錦の技法は、経糸によって地の文様も織り出されている錦です。
つまり、三色の配色によるものであれば三色三本の経糸を一組として、
これが互いに表裏浮き沈み交代して、地や文様を織り出しています。
【 龍村美術織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.644
1894(明治27)年創業
初代龍村平蔵氏より連綿と受け継がれた、「独創」
「復元」「美的感覚」の三要素を帯づくりの
基本精神に据え、古代織物の研究と復元を基盤に
美術織物という新しい分野を確立した。
帯に始まり、小物やタペストリー、緞帳など
その製織品は多岐にわたる。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
【 二代 由水十久について 】
本名:由水充
本加賀友禅作家
伝統工芸士
石川県指定無形文化財技術保持者
加賀友禅技術保存会会員
石川県インテリアデザイン協会会員
1952年石川県金沢市生まれ。
加賀友禅作家、初代・由水十久の次男として生をうける
多摩美術大学で日本画を専攻。
加山又造と上野泰郎の両名に指導を受ける。
大学卒業後に帰郷。
1987年に独立、加賀染振興協会に落款を登録。
父である初代が亡くなった翌年の1989年、
二代由水十久を襲名。
「うなゐ」と呼ばれる童子の意匠を得意とし、
伝統として初代より技法等の基本的要素は継承しつつ、
より進化させつつ図案や、テーマ、配色等を
全く新しく展開。
現在も初代の意思を継ぎながら、兄・由水煌人と共に
『平成の十久』として創作活動を続けている。
歌舞伎や能狂言などの伝統芸能、古事記や万葉集、
古今集、新古今集や源氏物語、伊勢物語などの
日本の古典文学、春夏秋冬の遊びや年中行事、
日本だけでなく世界の神話や、故事来歴、
西欧の古典音楽家シリーズ、オリンピックや
サッカーなどのスポーツ、時事的な話題に
取材したものなど古今東西を童子の姿に
仮託して表現された独特の作風である。
【 経歴 】
1952年 初代由水十久の次男として金沢市大野町に生まれる
1971年 石川県金沢泉丘高校卒業
1980年 多摩美術大学日本画専攻卒業
※在学中は加山又造、上野泰郎両先生に指導を受ける
東京銀座にて個展を開催、帰郷し由水塾に入門
1987年 加賀友禅作家として認定を受け落款登録、加賀振興協会に加入
1989年 「由水充工房」設立(のち「由水十久工房」と改める)
初代由水十久の一周忌法要を機に2代由水十久襲名
加賀友禅新作競技会で第一席受賞
1990年 2代目襲名記念個展開催(京都文化博物館)
1996年 伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県立美術館所蔵)
通産省指定伝統工芸士の認定を受ける
1997年 美展において特選受賞
1999年 ルクセンブルク大公殿下御夫妻、高円宮殿下御夫妻
由水十久工房ご来臨
伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県美術館所蔵)
2001年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会員の認定を受ける
2018年 京都・東京にて襲名三十周年記念展開催
2021年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会長に就く
【着物】
絹100%
たちきり身丈約180cm 内巾35.5cm (最長裄丈約67cmまで 最長袖巾肩巾33.5cmまで)
白生地には寿光織紋意匠地を使用しております。
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.3m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.644 龍村美術織物謹製
帯芯付き(綿芯「松」)
耳の縫製:袋縫い
全通柄
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを約4.9mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約4.35m前後で仕立て上がります。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏8,250円~+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。
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