商品番号:1521798
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【 仕入れ担当 戸高より 】
この度ご紹介致しますのは、東京友禅の作家
【 坂江伸仁 】氏が表現する精密友禅の世界。
天明年間(1781〜1789)、滋賀県塩野村から西陣へと居を移し、
初代の頃より「デザイン」に注力してきた老舗名門
【 服部織物 】の一条を合わせました。
2024年は氏が友禅に触れて始めてから、ちょうど50年の節目。
各工程の出来栄えは「美しいキモノ」に掲載されている
氏の作品をご覧になられましたら、良く伝わってくるでしょう。
その上【 坂江伸仁 】氏が創造する
独自の世界観をお楽しみになることができると存じます。
今一番波に乗っている【 坂江伸仁 】氏の作品を
この度特別に入荷致しました。
迫力がありつつも志事が非常に繊細で美しい面持ちを。
貴方にも感じていただきたいと思っております。
期間限定ですのでどうかお見逃しなく!
【 お色柄 】
[お着物]
手触り滑らかに、優しい風合いを持ち合わせる丹後ちりめんの紋意匠地。
淡い薄浅葱色にて染め成され、光沢に反射して花唐草の地紋を窺うことができます。
意匠には小花を尽くした霞を横段に描き、ぼんやりとした濃淡を創り上げ、
その上には色鮮やかに四季の洋花を表現致しました。
葉の一枚、花弁の一片までも、
その瞬間の湿度や温度を反映したかのようにしっとりと。
しばしば見かけることのあるお柄付けではございますが、
氏の類まれなる友禅使いにてあらわされた花意匠は
独特で耽美な世界を創り上げているのでしょう。
小粋でシャープな表情のある中にも、しみじみと風雅な趣きの妙。
大胆な糸目、緻密なぼかし、丁寧な友禅の色挿し、
その全てが熟練の手技により見ごたえのある仕上がりとなりました。
[帯]
清雅な白をベースに、一面に幻想的に輝く緑色系の引箔を加え、
実に高雅な輝きに満ちた印象…
意匠には、洋花の創作柄が織り描きだされております。
見るほどに素晴らしく、触れればしなやかなその地風。
まさに逸品と呼ぶのにふさわしい素晴らしいお品です。
手機の帯の軽さ、締めやすさは、本当に素晴らしいものです。
ぜひお手元にて、服部織物ならではの心地良い風合いをご堪能頂ければと存じます。
【 こはく錦について 】
服部の袋帯の中でも最高級のクラスに属する「こはく錦」袋帯。
引箔(ひきばく)とは、緯糸(よこいと)と共に箔を織り込む技法のことです。
一寸巾(約3cm)の箔を、90~100本、実に0.3mmほどの細さに裁断。
それを緻密に織り込んで柄をあらわします。
柄箔の場合、1本でも順序を間違えたり欠落したら柄は崩れてしまいますので、
緯糸1本1本に神経を集中させなくてはなりません。
こはく錦では、立体感や重厚な格調を演出するために…
1本の緯糸に2枚、3枚の箔を引く、二重箔(にちょうばく)、
三重箔(さんちょうばく)と呼ばれる技法が用いられております。
箔糸を通常よりも多用すると重い帯になってしまうと思われがちですが、
見た目の重さとは異なり、こはく錦は軽く締め易いことでも定評がございます。
通常、袋帯には5000本の経糸を用いるのに対して、
こはく錦は6000本以上が用いられております。
帯の巾はどちらも一定ですので、通常よりも細く丈夫な上質な糸を使用して、
逆に軽量化、またより緻密な柄を織り出すことに成功しました。
さらに、片面箔を使用して軽量化を図りました。
両面箔に比べ、片面箔の重さは約2分の1。
その分、捩れがあると裏の白色が出てしまうため、ごまかしが効かず、
箔が捩れないように丁寧に職人の技で織り込まなくてはなりません。
また、こはく錦の帯は、同じ機で表裏地ともに織られております。
同じ経糸緯糸で織るので風合いが同じになり、裏表の違和感がなく、
縫い代をほとんど折り返さずに帯端をかがっておりますので、
本袋帯以上の締めやすい風合いがうまれます。
まさに計り知れないほどの技術と心を込めて織り上げられた珠玉の1本。
織機による大量生産の帯とは全く異なるその織りあがりは、
必ずやご満足いただけるものと自信を持っておすすめさせていただきます。
【 服部織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.259
1788年(天明八年)操業
服部織物初代・服部勘兵衛が近江の地より、
京都・西陣に移り、織物業をはじめた。
創業当初から、帯の意匠に対して並々ならぬ
情熱を方向け、熾烈な西陣の競争をくぐり抜け、
200有余年の機業の歩みを今なおすすめている。
1977年京都府より「老舗」の号を拝受、また、
1982年京都商工会議所より顕彰されるなど
数々の栄誉を受ける。
【 糸目友禅作家・坂江伸仁について 】
糸目を置いて半世紀…。
一本一本の糸目に命を吹き込んで精密友禅という独自の染世界を描く。
今まさに爛熟期に入られた友禅作家。
昭和25年 大阪に生まれる
昭和49年 武蔵野美大日本画科卒業
日本工芸社入社 友禅の世界へ入る
昭和54年 独立 自身の創作活動を開始
昭和55年 日本伝統工芸展入選
昭和60年 精密友禅を確立
小袖「衝立に鷹文様」を復元
平成 2年 本茶屋染訪問着を復元
隔年に個展を開催
きもの専門誌作家コーナー多数発表
留袖から訪問着、染帯、袋帯まで
お客様の希望に即したオリジナルの商品を手掛ける。
【 東京友禅について 】
東京で製作される友禅染。
徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名の
お抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、
各種技術・技法が伝承され発展したとされる。
京都の京友禅、金沢の加賀友禅と並んで
三大友禅の一つ。
江戸友禅とも呼ばれ、江戸時代の町人文化の粋や
侘びの影響が色濃く影響しており、雅な模様を
華やかな色づかいで表現する京友禅に比べて、
藍、茶、白などの渋くあっさりとした色彩が特徴。
制作工程は京友禅のように分業化されておらず、
1人の友禅師が構図、下絵、糸目置き、色挿しを行う。
[お着物]
絹100%
たち切り身丈175cm 内巾37cm(最大裄丈70cm)
白生地には丹後ちりめん紋意匠地を使用しております。
[帯]
西陣織工業組合証紙No.259 服部織物謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
柄付け:六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、お食事など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏8,250円~+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。
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