商品番号:1525737
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
雅やかに広がる古典の世界…
あまりにも有名なその鴛鴦紋、一羽ふえるごとに数十万とも、百万ともいわれる、
有名な柄行きですので着物通の方ならばご存知かと存じ上げます。
重要無形文化財「友禅」保持者、
人間国宝『羽田登喜男』氏による特選袋帯をご紹介致します。
ご存知の通りもうご存命ではいらっしゃいません。
今後ますますその価値は高まってゆくことでしょう。
氏の代名詞とも言える鴛鴦が描き出された逸品が、
本当に綺麗な状態で入荷しました!
ぜひともお見逃しのなきようにお願いいたします。
【 お色柄 】
金糸を織り交ぜた砂子地に、不変的な美しさを感じさせ
蒔糊によってあらわされた水面を優雅にすすむ鴛鴦…
金彩が美しく羽を飾り、高貴さが漂うなか、
鴛鴦が動く度に揺れる水面の輝きを表すような意匠…
その情景は神々しくすら感じるほどです。
確かな染めとその構図は人間国宝にしか表現することのできない、
独特の世界観を感じられる素晴らしい一条。
また、贅沢なことに鴛鴦夫婦が描かれた色紙も付いており
鴛鴦の数は合わせて三羽となります…
その感性、染め技…すべてが最高級の仕上がり。
芸術作品として、ご愛用の一条として…
極上の染め帯を末永くご愛用くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 羽田登喜男(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1911年(明治44年) 1月14日生。
1988年(昭和63年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2008年(平成20年) 2月10日没。肺炎のため死去、97歳
金沢で加賀友禅の下絵、糊置き、色挿し等一連の作業の
基礎を習得、京都に移った後には京友禅のみならず、
美術工芸品の鑑賞など文化に触れることの重要性を学んだ。
一般的に京友禅は工程が分業されているが、
羽田はすべての工程を自身で行う制作態度をとり
京友禅の世界に、加賀友禅を融合させた独自の
境地を開く。
京都の庭園や自然を愛し、花鳥風月に材を求め
完成された図案のうち、『鴛鴦』は代名詞的なお柄。
京都府民を代表してダイアナ妃に送られた振袖、
祇園祭蟷螂山の懸装品は有名。
【 経歴 】
1911年 石川県金沢市に造園師・羽田栄太郎の三男として生まれる
1925年 隣家の南野耕月に加賀友禅を学ぶ
1931年 京都にて同郷の曲子光峰(まげしこうほう)に京友禅を学ぶ
以降、羽田は生涯にわたり京都で制作を行う
1943年 政府認定の京都友禅技術保存資格者となり、戦中も作品を制作
1955年 第2回日本伝統工芸展において訪問着「孔雀」が初入選
1957年 社団法人日本工芸会正会員
1962年 日本工芸会理事に就任
1971年 日本伝統工芸展審査員に就任
1976年 第23回日本伝統工芸展で「白夜」が東京都教育委員会賞を受賞。
藍綬褒章受章。
1978年 京都府美術工芸功労者表彰を受ける
1979年 紺綬褒章受章
1982年 勲四等瑞宝章を受章
祇園祭蟷螂山の前掛「瑞祥鶴浴之図」を制作
1984年 祇園祭蟷螂山の胴掛2面「瑞光孔雀之図」
「瑞苑浮遊之図」を制作
1986年 京都府より英国王室ダイアナ皇太子妃に贈られた振袖
「瑞祥鶴浴文様」を制作
1988年 友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける
社団法人日本工芸会参与
1990年 京都府文化功労賞特別賞受賞、京都市文化功労者表彰を受ける
1991年 祇園祭蟷螂山見送り「瑞苑飛翔之図」を制作
1992年~「友禅 人間国宝 羽田登喜男」展を石川県立美術館
京都市美術館にて開催
1996年 フランスのリヨン染織美術館にて「羽田家のキモノ」展開催
1999年 祇園祭蟷螂山水引「吉祥橘蟷螂図」を制作、献納
2004年 祇園祭蟷螂山後掛「瑞兆遊泳之図」を献納し全懸装品を制作
完納※制作には後継者である息子羽田登も携わり、
その技術伝承に努める。
2007年10月10日 高齢のため制作活動を終了。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、お食事会、芸術鑑賞など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、格の高い小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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