【人間国宝 故・森口華弘】 高級本手描き蒔糊友禅訪問着 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「梅花」 刺繍加えた絶品! 類稀なる空間美。 身丈153 裄64.5

商品番号:1525714

¥980,000

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【 仕入れ担当 田渕より 】
名だたる作家の中でもでも抜きん出たその表現力。
類まれなる才能ゆえに、57歳という若さで得た「人間国宝」の称号。

友禅ファンの方ならば必ずやご存知かと思います。
人間国宝・故森口華弘氏と、その作品の希少価値…
故人であられますから、もちろんのこと遺されたお品は文字通り、美術品と同格。

今回ご紹介のお品も見る者の感嘆を誘う紛れもなき傑作品。
大変に珍しい金刺繍を施した作品でございます。
恐らくは氏が制作された後にメーカー等で刺繍を施したものと思われます。

実際の着用にはもちろんでございますが、
美術品コレクションのおひとつとしても、大変価値あるものでございます。

素晴らしき大作をこの度、問屋さんからのご厚意もあり特別に入荷させて頂きました。
和の心、お着物をこよなく愛する方に…自信をもっておすすめ致します。


【 お色柄 】
色数を極力排した格調高い、華弘氏の友禅の世界。
その魅力を絹の上に凝縮したお品です。

清雅な白色の絹地に浮かぶ蒔糊の世界…
このお色は決して若々しくなく年齢に左右されることもございません。

そしてお柄には氏の愛した梅をあしらって…
すっと枝を伸ばし…
決して主張しすぎることなく、蒔糊の無地場を活かして、
清閑な趣を醸し出すその類稀なる空間美。

独特のフォルムであらわされ、マットな色調でありながら、
前に、奥にと華やぎが演出されております。
金刺繍も施し奥深い華やぎとエレガントな品格。

高級感を最大限に引き出された作品かと存じます。
さりげなく、それでいて着姿にしたときの計算されつくした美しさをかもしだす構図。

これだけの仕事がなされれていても気軽に袖を通していただけける、本当に御着物をお召しになられる方のことを考えて作られた1枚です。
まず、ご存知のようにまずお品がございませんので、
年々その価値は下がることなどなく、高まる一方です。

コレクションのお一つとしても、自信をもっておすすめ致します。
この機会、どうぞお見逃しのないようお願い致します。


【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【 森口華弘(重要無形文化財保持者)について 】
本名:森口平七郎
【 生年・認定年・享年 】
1909年(明治42年)12月10日生
1967年(昭和42年)重要無形文化財「友禅」の保持者に認定
2008年(平成20年)2月20日没 98歳

母の従兄である坂田徳三郎の紹介で
友禅師・三代中川華邨に師事し、華邨の紹介で
疋田芳沼に就いて日本画を学ぶ。
※『華弘』の名は師の華邨の作風を広めるという
意味を込めて坂田徳三郎により名付けられた
雅号「華弘」を用いるようになったため
華弘の代表的な技法である「蒔糊(まきのり)」は、
東京国立博物館で目にした江戸時代の撒糊技法が施された
小袖と漆蒔絵の梨子地を元に、江戸時代より伝わる
撒糊技法と漆芸の蒔絵技法を組み合わせる事で着想を得た。


【 経歴 】
1909年 滋賀県野洲郡守山町に生まれる
1924年 中川華邨に友禅を、疋田芳沼に日本画を学ぶ
1939年 1月 京都市中京区衣棚小路に工房を構え独立
1955年 第二回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞受賞
1956年 第三回日本伝統工芸展 文化財保護委員会会長賞受賞
1958年 第一回個展開催(東京・以後毎年開催)
1967年 重要無形文化財「友禅」保持者に認定される
1971年 紫綬褒章受章
1974年 京都市文化功労賞受賞
1976年 「友禅-森口華弘撰集」(求龍堂)刊行
1980年 「森口華弘五十年展」
    (東京・京都 日本経済新聞社主催)開催
1982年 勲四等旭日小綬章受章
1985年 「友禅・人間国宝 森口華弘展」
    (石川県美術館 北陸中日新聞社主催)開催
1986年 「現代染織の美 森口華弘・宗廣力三・志村ふくみ展」
    (東京国立近代美術館 日本経済新聞社主催)開催
1987年 「人間国宝・友禅の技 森口華弘展」
    (滋賀県立近代美術館 朝日新聞社主催)開催
1994年 京都府文化特別功労賞受賞
1998年 滋賀県守山市の名誉市民第一号の称号を受ける
友禅の伝承・振興でポーラ伝統文化賞受賞
    日本工芸会正会員 参与就任
2008年 2月20日 永眠


【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品

京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。

「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。

明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。

量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。

田渕 健太

バイヤー
田渕 健太

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日曜定休、休日は翌出勤日に対応させて頂きます。

- 素材

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。

- サイズ

身丈(背より)153cm (適応身長158cm~148cm)
(4尺0寸4分)
裄丈64.5cm(1尺7寸0分)
袖巾32.5cm(0尺8寸6分)
袖丈48.5cm(1尺2寸8分)
前巾25cm(6寸6分)
後巾29cm(7寸7分)

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66.5cm(1尺7寸6分) 袖巾33.5cm(8寸8分) 
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お付き添い、お食事会など

◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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