商品番号:1501874
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【 仕入れ担当 更屋より 】
最小限の色彩と密な織りくち…
人間国宝『故・北村武資』氏の『煌彩錦(こうさいにしき)』の最高傑作袋帯でございます。
本来であれば流通が少なくなっており、お目にかかることも滅多にないお品ですが、
今回運良く手にとることが叶いました。
まず目を惹くのはこの美しいお色、宝石のように上品に輝く銀糸…
お柄の淡麗さも相まって浮かびあがるような艷やかな絹糸に驚きました。
光を受けて揺れる…
結ぶ宝飾品…
伝統を受け継ぐ心と、積み重ねてきた経験から生み出される、美の極致…
氏の作品の中でも傑作と呼ばれる逸品をお届けいたします。
先生にしか成しえない美技をご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
今回ご紹介させていただきますお品は経錦、羅に並ぶ、今や氏の代名詞と言っても過言ではない、
煌彩錦(こうさいにしき)のお品でございます。
さらりとしてしなやか、本当にお手にとって触れてただけないのが残念でございます。
繊細かつ密に綾なされた、細やかな銀糸による菱目の地紋。
その菱目が漣のようなこまやかな陰影を生み出し、フラットな面に奥行きを演出しております。
細緻な帯地には亀甲柄と松葉柄をモチーフにした現代感覚のある意匠が織り出されて…
優しい水色と鳥の子色の淡いコントラストと銀糸の華やかさにて清雅な一条に仕上がりました。
織表現の根源を追求したような芸術的な美しさに
心奪われる方も多いことでしょう!
それほど、この一条に込められた魅力は受け継ぐべき価値あるものでございます。
華やかさを感じさせながらも、確かな技術に裏打ちされた品格と、
優美で柔らかな表情を演出してくれる事でしょう。
本当に上品な風格。
最小限のお色使いながらも悠久普遍の美の表情を演出し…
また合わせるお着物の魅力を最大限に惹き出してくれるひと品でございます。
わずかな厚みの中に、複雑な組織が作る豊かな空間が広がり、
立体的な文様など北村武資氏ならではの「織り」をお手元で、存分にご堪能くださいませ。
残念な事ではありますが、北村武資氏は、2022年3月31日に永眠されました。
この作品との一期一会を大切にしていただきたいと思います。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地
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