商品番号:1494027
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【 仕入れ担当 田渕より 】
越後の国にて織られた
からむし織の逸品をご紹介いたします。
経糸にはざっくりとした赤城玉糸に撚りをかけた糸、
緯糸には手紡ぎの苧麻(からむし)糸を用いて手機で織り上げられた
格調高き一品でございます。
赤城玉糸とからむしの持つ渋き風合いは
古く成るほど落ち着いた色合いを出していきます。
自然味あふれるそのさまが
農耕民族の血にぴったりと寄り沿うのです。
【 お色柄 】
黒く染めた赤城玉糸とからむし糸。
その経緯丁寧に人の手で一本一本織り上げました。
お太鼓部分には、からむしの地そのままに
素材を活かした横段紋様を表しました。
織りもひと工夫しており、
触れてみれば赤城玉糸のつるっとした、
小気味よい感触を指に返します。
この帯を見ていると、
その織の精巧さ、人の手によるものであるという驚きで
祖先が紡いできた工夫の歴史を垣間見て、
その深さに驚嘆する、そんな気持ちにさせてくれます。
ぜひお着物、工芸品好きの方にご愛用いただきたい一品でございます。
どうぞ、ごゆるりとご堪能ください。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 からむしについて 】
人類が最初に用いた繊維植物のひとつ、
イラクサ科の多年草である「からむし」(苧麻)は、約600年も昔から、
純粋かつ高品質の厳しい管理によって受け継がれてきました。
「からむし」とは、上布、
つまり麻の最高級衣料の素材となる青苧(あおそ)のことを言います。
苧麻と呼ばれるイラクサ科の植物から取り出した繊維製品である青苧。
もともと熱帯アジアが原産で、日本には北海道以外の全国に自生しておりました。
そのため、古くより衣料と言えば麻布が筆頭に挙げられます。
飛鳥・奈良といった古代にはすでに日本書紀のなかに衣料として見られ、
中世においては、庶民衣料として定着していたようです。
とりわけ越後産の青苧は大変有名で、
麻布といえば「越後の青苧」という観念が存在していたほどでした。
戦国時代に入ると、越後守護・上杉謙信の庇護下において流通が増大し、
その継嗣・景勝の代の会津米沢への転封によって、
次第に越後から奥会津へと、その産地も移転しました。
経糸:絹100%
緯糸:苧麻糸100%
長さ約3.9m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 上布、小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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