【人間国宝 故:羽田登喜男】 本手描き京友禅訪問着 ≪仕・中古超美品≫ 「梅に夫婦鴛鴦」 身丈164.7 裄68.5 一つ紋入 パールトーン済

商品番号:1520600

¥298,000

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【仕入担当 竹中より】

重要無形文化財「友禅」保持者、人間国宝・羽田登喜男氏。
偉大な功績を残され、2008年2月、長き人生を終えられました。
(享年97歳)
今となっては、探しても出会えないおひとつ…
当然のことながら、新たなる作品はもう、生み出されません。
さらに晩年は工房の作品が多かったなかで、
本品のような、たっぷりと花意匠が描かれたものはまさに美術品クラス。
ファンの方にはもちろんそうでない方にも、
是非ともお手元にて、藝術品をご覧いただきたく思います。

【商品の状態】
リサイクル仕立てあがり品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、
着用感もさほどない大変美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!


【お色柄】

お着物好きの方で、
その名を知らない方はいらっしゃらないことでしょう。
羽田登喜男氏と言えば、まさに、京友禅界の重鎮。
重要無形文化財指定技術保持者(人間国宝)である羽田氏ご本人の、
最高級の訪問着でございます。


紛れもない本加工、手挿し京友禅の傑作品が今回ご紹介の作品です。

現在羽田氏の作品は京都の美術館の常設展示などにも置かれており、
本品はまさに、そのクラスの作品と言えましょう。

現実的にお求めいただける価格での出品は、次回お約束ができません。
言わずとしれた羽田登喜男氏の「鴛鴦」。
羽田登喜男氏の代名詞ともなった、あまりにも有名なお柄行き。
ですがもともと羽田氏は、
鴛鴦のお柄で重要無形文化財技術保持者に指定されたわけではございません。

たぐいまれなる、秀でた審美眼に、
蒔糊をはじめとする確かな友禅技術とその表現方法…
その一つが鴛鴦であって、本作のように、
自然美に取材した美しき花々が惜しみなく描きあらわされた作品は、
氏の経歴の中におきましても、ハイクラスな一枚に間違いございません。

まずは、このお色。
灰桜色の染め色に蒔糊が裾やたもとにおだやかに調和して…
銀鼠のぼかしがほどこされ。
着姿も、思わずハッと。
そして、構図の美しさにため息。

流れる清らかな水色の流水紋に
咲き開く白梅の花枝模様に
仲睦まじさの象徴でもあるつがいの鴛鴦がゆったりと表現され、
優しい地色に、花の白が美しく冴えております。

ダイアナ妃へ贈呈された振袖や、祇園祭の蟷螂山のタペストリー創作。
この上ない名誉を授かる、人間国宝の渾身の出来栄え。
一点の曇りもなく、最高級の仕上がりです。
羽田氏の感性の世界は現在、
ご子息の羽田登氏、お孫さんの羽田登喜氏へと受け継がれます。
その原点は、ここに…
どうぞ母娘代々受け継ぐ名品として、末代までもお持ちくださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。


【 羽田登喜男(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1911年(明治44年) 1月14日生。
1988年(昭和63年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2008年(平成20年) 2月10日没。肺炎のため死去、97歳

金沢で加賀友禅の下絵、糊置き、色挿し等一連の作業の
基礎を習得、京都に移った後には京友禅のみならず、
美術工芸品の鑑賞など文化に触れることの重要性を学んだ。
一般的に京友禅は工程が分業されているが、
羽田はすべての工程を自身で行う制作態度をとり
京友禅の世界に、加賀友禅を融合させた独自の
境地を開く。

京都の庭園や自然を愛し、花鳥風月に材を求め
完成された図案のうち、『鴛鴦』は代名詞的なお柄。
京都府民を代表してダイアナ妃に送られた振袖、
祇園祭蟷螂山の懸装品は有名。

【 経歴 】
1911年 石川県金沢市に造園師・羽田栄太郎の三男として生まれる
1925年 隣家の南野耕月に加賀友禅を学ぶ
1931年 京都にて同郷の曲子光峰(まげしこうほう)に京友禅を学ぶ
    以降、羽田は生涯にわたり京都で制作を行う
1943年 政府認定の京都友禅技術保存資格者となり、戦中も作品を制作
1955年 第2回日本伝統工芸展において訪問着「孔雀」が初入選
1957年 社団法人日本工芸会正会員
1962年 日本工芸会理事に就任
1971年 日本伝統工芸展審査員に就任
1976年 第23回日本伝統工芸展で「白夜」が東京都教育委員会賞を受賞。
    藍綬褒章受章。
1978年 京都府美術工芸功労者表彰を受ける
1979年 紺綬褒章受章
1982年 勲四等瑞宝章を受章
    祇園祭蟷螂山の前掛「瑞祥鶴浴之図」を制作
1984年 祇園祭蟷螂山の胴掛2面「瑞光孔雀之図」
   「瑞苑浮遊之図」を制作
1986年 京都府より英国王室ダイアナ皇太子妃に贈られた振袖
   「瑞祥鶴浴文様」を制作
1988年 友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける
    社団法人日本工芸会参与
1990年 京都府文化功労賞特別賞受賞、京都市文化功労者表彰を受ける
1991年 祇園祭蟷螂山見送り「瑞苑飛翔之図」を制作
1992年~「友禅 人間国宝 羽田登喜男」展を石川県立美術館
    京都市美術館にて開催
1996年 フランスのリヨン染織美術館にて「羽田家のキモノ」展開催
1999年 祇園祭蟷螂山水引「吉祥橘蟷螂図」を制作、献納
2004年 祇園祭蟷螂山後掛「瑞兆遊泳之図」を献納し全懸装品を制作
    完納※制作には後継者である息子羽田登も携わり、
    その技術伝承に努める。
2007年10月10日 高齢のため制作活動を終了。


【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品

京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。

「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。

明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。

量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。

竹中 浩一

バイヤー
竹中 浩一

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日曜定休、休日は翌出勤日に対応させて頂きます。

- 素材

◆表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)

中陰揚羽蝶ひとつ抜き紋がはいっています
パールトーン済

- サイズ

身丈(背より)164.7cm (適応身長169.7cm~159.7cm)
(4尺3寸5分)
裄丈68.5cm(1尺8寸1分)
袖巾34.5cm(0尺9寸1分)
袖丈49.2cm(1尺3寸0分)
前巾25.7cm(6寸8分)
後巾30.3cm(8寸0分)

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71.2cm(1尺8寸8分) 袖巾36cm(9寸5分) 
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 12月~翌年3月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 40代~60代
◆着用シーン 結婚式、パーティー、お茶会、お稽古事、音楽鑑賞、入卒式など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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