商品番号:1523321
【 仕入れ担当 中村より 】
きものというお召し物。
その正統派の代表格となる千總友禅の一枚を仕入れて参りました。
着物をお召しになられる方、皆さまの憧れ。
それが千總。
生地からその意匠・構図、彩色、しっかりとした加工まで、
すべてにこだわりを持って制作された一枚。
流通ルートが限られておりますため
中々ご紹介は叶いません。
これぞ千總ともいえる正統派のひと品でございます。
今回は洛風林の袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
この機会にご検討いただければ幸いでございます。
【 色・柄 】
[着物]
しっとり、するん…上質な絹地。
肌上を滑るしなやかな絹布は、生地の内側に水分をたっぷりと含んだかのような風合い。
一度お手にとっていただくとその上質さをご実感いただけることでしょう。
その絹地を、上品な桜色を基調にして、
淡黄色や柑子色などで霞取にて暈し染めあげました。
意匠には菊や桜などの花草模様を表現して。
刺繍と金彩加工もたっぷりと施した贅沢な一枚です。
はんなりとした彩りの妙にやわらかな華やぎを宿したお着物となりました。
[帯]
大変しなやかに織り上げられた白銀色の帯地。
バイアスもよく、締め心地の良さを想像させる仕上がりです。
意匠は細い箔糸を巧みに用いて、
正倉院華文を織りだされました。
ひと目見れば、息をするのも忘れてしまうような…
すっと惹き込まれる独特の感性。
ひと味ちがう名門のセンス漂う一条を、ぜひお手元でご鑑賞くださいませ。
【 洛風林(らくふうりん)について 】
創業者である堀江武氏は1923年、当時西陣帯地界の
重鎮であった三宅清治郎の元で修行、独立後、
1954年屋号を「洛風林」 とし独自の作品作りを開始。
帯地の制作にあたっては自社で機は持たず、
洛風林同人と呼ばれる西陣等の機屋に製織を依頼する形で
帯づくりを行う。白洲正子や伊兵衛工房の高林淑子をも
魅了した、洛風林の独特の世界はこの多岐にわたる機屋や
作家に依頼することにより帯として完成されている。
【 千總(ちそう)について 】
1555年(弘治元年)創業
1937年(昭和12年)設立
時代で言えば室町の時代より、江戸、明治、
大正、昭和、平成、令和と連綿と友禅の技を
守り継承している京友禅の名門。
明治年間にはそれまで用いられていた友禅の下絵を、
十二代西村總左衛門が一新、岸竹堂を皮切りに、
今尾景年や幸野楳嶺など、近代京都画壇を
代表する画家たちにに依頼するなどして
友禅染の新時代を拓く。
技術開発にも積極的に取り組み、天鵞絨友禅、
写し友禅、刺繍の技術の粋を集めた大作を次々に発表、
国内外の博覧会で数々の賞を受賞。
美術染織品と呼ばれる分野のパイオニア。
戦時中は友禅染の技術保存のため研究所を設立、
戦後は伝統の技を活かし、着物に留まらない友禅の可能性を
現在に至るまで追求し続けている。
千總では養蚕から、製糸、生地の製織全て
日本国内で行っており、白生地の製織は作品の
魅力を最大限に引き出すため、丹後にある専属の
機屋でオリジナルのものを製織。
友禅の図案の製作を行う図案室があり、
専属の図案家が在籍、また歴史の中で
蓄積してきた約2万点にも及ぶ所蔵品がある。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[着物]
絹100%
たちきり身丈179cm 内巾37cm(最大裄丈約70cm)
[帯]
絹100%(金属糸風繊維以外)
長さ約4.4m
袋縫い
太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、お付き添い、ご挨拶、音楽鑑賞、観劇など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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