商品番号:1533891
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
隠れた大御所として知られる西陣名門、「紫幸織」。
われわれ業者間でも確かな織物を創り続ける老舗として
絶大な信頼を置かれている機屋さんの作品でございます。
お目にとまりましたら、まずはじっくりとご覧くださいませ!
【 お色柄 】
六通にわたり織り出されたのは 名錦蜀江文と名づけられた雅でおしゃれな古典文様です。
さらりとした手触りの密な帯地。
凛として奥深い黒地をベースに、蜀江文様を大胆に織り描きだしました。
見れば見るほど引き込まれる、計算された色使いにハイセンスな意匠構成。
高貴なムードにも洒落味あるはなやぎをお楽しみいただけます。
存在感に満ち溢れながらも、どこか温かみがあり、
しなやかな帯地は、くっきりと、美しく背中を彩ることでしょう。
もちろん数あるお品ではございませんので、お見逃しなくお願いいたします。
【 本袋について 】
これだけのボリュームがありながらどうしてこんなにしなやかで軽いのか…
それは裏地屋さんがつくる裏地というものをつけて仕上げないからなのです。
ご存知の通り、高級品にのみ許されるのが、「本袋」。
表地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
つまり、表の地組織と裏の地組織は同じ様にいたします。
なぜなら、表裏の織巾が合わなければ帯にならず、縫い袋のように、
表裏別々に織って後で縫い合わせるわけにはいかないからです。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
縫い袋を織る職人さんは現在でもまだまだ居られますが、
本袋を織りこなす職人さんは、かなり限られてきております。
お太鼓結びに締めていただくと、耳付きが薄いので、
前・横から見ていただいた時にお太鼓が大変綺麗に映ります。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹70% ポリエステル(フィルム)・指定外繊維(紙)・レーヨン(芯糸)30%
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.630 紫幸織謹製
六通柄
本袋
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お食事会、観劇、音楽鑑賞など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
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