商品番号:1279350
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
静かな佇まいに華を添えて…
フォーマルの帯として、ふさわしき風格を兼ね備えた、
まぎれもなき、逸品。
帯に精通された方であれば、その名を耳にされた事があるでしょう。
西陣、【 紫紘(しこう) 】。
品揃え豊か、かつ老舗の専門店ですら
取り扱いがあるかどうか…
それほどレア。
同じ西陣の機屋であれど、織り上げの数はかなり少なく、
かつ、どれも贅をこらし、技術の粋を集め
織りだされておりますので価格はおのずと高額に。
『欲しい!』となりましても
先述の通り、数がございませんのでご要望をいただき、
探しに探し、年をまたぎ、満を持しての
ご紹介となる事がほとんどでございます。
本品は、そんな紫紘のお品。
西陣でもかなりの帯をお持ちの問屋さんに、
長期にわたりお願いを重ね、厳選してのご紹介となりました。
どうぞ…ご覧くださいませ。
【 お色柄 】
重厚な引箔の味わい。
荘厳でありながら品を感じさせる落ち着いた煤竹色の引箔地。
引箔は、三椏(みつまた)や楮(こうぞ)で作った和紙に目止めをし、
その上に金箔、銀箔、プラチナ箔、真珠、らでん、漆など、
大変高価な素材を使ってさまざまな柄を作ったもの。
薄い金銀箔を張った無地のものや、漆に顔料を混ぜて
多彩な色を出したもの、それらを組み合わせて
模様を表したものを極細に裁断し、それを
一本一本丁寧に織り込んでゆきます。
和紙に片面だけ色柄を付けたものなので、裏返ると
土台の紙が見えてしまう大変難しい作業。
したがって「引箔」を織り込む場合は一度「機」を止めて
ヘラで一本一本引き揃えるように織り込まなければなりません。
だからこそ、熟練の腕が必要になって参ります…
そんな手間隙をかけた引箔地に、織り出された味わい深いお柄。
【 緑変銅鏡華紋 】と銘打たれたお柄。
幾星霜の歳月を重ね、緑青に覆われた銅鏡。
八百万の神を祀る祭事や、古い社の御神体として
祀られる事もある銅鏡のお柄を細緻に織りだして…
緑の絵緯糸の濃淡という、きわめて統一された色で
意匠を織り描く事で立体的にお柄を浮かび上がらせ、
柄行に豊かな表情をかもし出しています。
【 紫紘について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.2300
1920年(大正9年)創業 ※前身 山口織物所
1954年(昭和29年)設立
創業者は山口伊太郎(やまぐち いたろう)
企画、デザイン、織設計、製織、販売までの
工程の製造卸一貫の機屋、西陣では珍しい形態を取る。
時代と共に移り変わるもの、変わらないものを注視し、
何時の時代にも新鮮な提案を指針に織物作りに努めている。
製織数が限られており、品揃え豊富な
老舗の専門店ですら取り扱いは少ない。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹:95%
ポリエステル:3% 指定外繊維(紙):1% レーヨン:1%
長さ:4.35m
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯「都」
西陣織工業組合証紙NO.2300 紫紘株式会社謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、お付き添い、パーティー、結納、観劇 など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下、色無地 など
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