商品番号:1523264
【 仕入れ担当 中村より 】
見惚れるほど圧巻の手仕事。
この一枚に込められた染匠の想い。
ぜひお手元で感じ取っていただきたく存じます。
慶長年間の小袖をモチーフにした本品。
現代のお着物としては珍しいお色の一枚を仕入れて参りました。
赤や朱はかつて丹と称され、
「魔除け祈願」の色とされてきました。
本品もぜひおめでたいシーンにお召しいただきたく存じます。
今回は人間国宝、故【 北村武資 】氏による、
重要無形文化財技術「経錦」の袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
これ以上ない最高級のフォーマルセットでございます。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 色柄 】
[着物]
最高のきものを作るには、最高の素材から。
大塚ブランドの特選浜縮緬地。
そのトロっとしたしなやかさを備えた、光沢感のある絹は、
朱色を基調に染め上げて。
意匠には慶長時代の小袖をモチーフにしたお柄を描き出しました。
山取、雲取、松皮菱取などに、
草花模様や七宝、鹿の子などを込めた一枚。
上前だけでなく、絵羽一面に駒刺繡を施した贅沢な仕上がりでございます。
[帯]
しなやかでコシのある帯地は、シックな黒色。
「花作土」と題された作品。
緯に細い金糸をさりげなく織り込み、
サーモンピンクや赤色などの配色で
統一感覚に花模様が織りなされました。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[着物]
絹100%
たちきり身丈183cm 内巾36.5cm(裄丈69cmまで)
[帯]
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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