商品番号:1512628
(税込)
【仕入担当 竹中より】
黄八丈…それは織物ファンの永遠の憧れ…
生産反数が圧倒的に少なく、さらに織り手さんも年々減少し、
これからさらに価値が上がり、より手に入りにくくなる希少な織物。
残念ながら証紙などはございませんが
間違いなく本場黄八丈でございます。
目利きの方はぜひご検討下さいませ。
また本品は現在流通していりツルっとした
絹糸ではなく ざっくりとした紬糸で
織り上げれたレアな1枚です
あの工房のものかもしせません
ぜひお手もとでお確かめください!
【商品の状態】
中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、
わずかに着付けジワご残っていますが 汚れキズなどのない美品でございます。
【お色柄】
草木染の本場黄八丈は似せて
作られたものには出せない本物の“色”がございます。
通の方、ファンの方であればひと目でお分かりいただけることでしょう。
自信を持ってオススメいたしますので、まずはどうぞご覧くださいませ。
【 黄八丈の織り 】
黄八丈には「平織」のものと「綾織」のものがあり、
一般的には「綾織」のもののほうが高値で販売されております。
「平織」
経(たて)糸と緯(よこ)糸を一本おきに交差させる最も基本的な織り方。
※二くずし・のげ・べんけい・ななこ・三くずし・千すじ・万すじ
「綾織」
組織り点が斜めの方向に連続し、斜線状をなす織り方。
別名、斜文織(しゃもんおり)。
※めかご・風通くずし・たつみあや・太郎左衛門・市松・
ひしあや(菱綾)・杉綾・まるまなこ・よせあや・片あや・足高貴(あしごうき)
本品はその中の市松の黄八丈になります。
【 黄八丈の「染」と「織」 】
黄八丈は「染と織」の二段分業体制で行われています。
「染」
植物の栽培から刈り取り、染料への仕込みその他一貫して専門の染色家が担当します。
八丈島で染が行われるように成ったのは、水が綺麗で豊富にあることからでした。
昔は島で養蚕もしていたので、温暖な島の気候を利用して年に3回糸を取ることが出来、 染色も1年を通して行われていました。
「織」
織は女性の仕事。各家庭に一台は機があり、女の子が生まれると一家で大歓迎。
織手が一人増えると大変喜んだそうです。
【 黄八丈の色 】
黄八丈には代表的な色に、「黄」「黒」「鳶(トビ)」がございます。
黄は「刈安」、鳶は「まだみ」の樹皮、黒は「椎(シイ)」の樹皮。
全て植物性の天然染色を行い、数十回の染めを繰り返します。
色を留めるのに黄・樺は木灰を使い、黒は泥土を用いて直射日光で乾燥させます。
まさに、自然の恵みと織り手さんの匠の技の結晶と言えましょう。
こちらのお品には、刈安ベースに
なんとも言えない絶妙の濃淡の彩りで
まるまなこ模様を所作で浮き沈みさせ
一見無地の仕上がりに奥行きを感じさせます。
本当に、惚れぼれとするような深みのある色彩の妙。
見ていて飽きるということがございません。
手間ひまをかけてつくられたお品ですので、大事にお召しいただければ、
本当に長い年月を経ても変色することがなく、色の冴えを見せてくれます。
また丁寧な手織りですので、糸に無理がかからず丈夫です。
大切に受け継いでいただきたいお着物。
ご寸法の合う方は是非ともこの機会をお見逃しなくお願いいたします。
【 黄八丈について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年10月14日指定)
八丈島に伝わる草木染めの絹織物
その歴史は古く800年以前から納税品として納められ、
八丈島の名は「八丈織」から取られたとも言われる。
現在では後継者が少なく、黄八丈技術保存会が発足され
その技術者の保護にあたっている。
代表格である黄色の黄八丈の他に、黒を主にした
「黒八丈」、樺色を主とした「鳶八丈(とびはちじょう)」
がある。「ふしづけ」や「あくつけ」、「泥つけ」と
呼ばれる染めが特徴的で、糸染めに使う色は八丈刈安
(学名:コブナグサ)の黄、マダミ(学名:タブの木)の樺、
椎の木と泥染めを用いた黒の三色が主だった色で、八丈島の
厳しい自然の中で得られる染料が三色に限られた事に由来する。
製織には地機(じばた)が使われたが、現在はほぼ
高機(たかはた)による製織である。
伝統的な技術・技法
・先染めの平織り又は綾織りとする。
・よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
・染色は、手作業による浸染とする。
※この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又は
シイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする。
他の地方で織られた類似品に米沢八丈、秋田八丈がある。
孤島で織られる着物好きの終着点。
◆表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです
居敷あてあり
証紙なし
身丈(背より) | 157.5cm (適応身長162.5cm~152.5cm) (4尺1寸6分) |
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裄丈 | 68.5cm(1尺8寸1分) |
袖巾 | 35.2cm(0尺9寸3分) |
袖丈 | 47.7cm(1尺2寸6分) |
前巾 | 23.8cm(6寸3分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.3cm(1尺8寸3分) 袖巾35.2cm(9寸3分) 袖丈49cm(1尺2寸9分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 5-6-9-10 単衣時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティーなど
◆あわせる帯 おしゃれ袋帯 九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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