商品番号:1506199
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
素材の質感、風合いは他に並ぶものは御座いません。
重要無形文化財指定技術使用、【 地機(じばた) 】にて
織り上げられた本場結城紬をご紹介いたします。
旧証紙ですので織り上げ後お時間は経っているようですが
生地はし証紙付属しております。
※生地はし生地耳に高機を示す押印がございませんので
こちらは旧証紙・地機のお品でございます。
100山相当の亀甲絣でシンプルなお柄が
織りだされており、流行り廃りなく
御召いただける良色柄。
着込めば着込むほどに身体になじみ、軽くやさしく、やわらかく…
まるで一枚の綿のようにやさしく体をつつむ、その風情を
是非お楽しみいただきたいお品です。
【 お色柄 】
ふわりとした地風の墨黒地をベースに、地色に調和する
落ち着いた彩りの100山相当の亀甲絣で構成された
実を結んだ蔦葉が飛び柄の構図で織描きだされております。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 奥順について 】
1907年(明治40年)創業
創業以来産地の機屋と連携しながら、結城紬の
企画とデザイン及び販売流通を請け負う製造問屋。
また近年では従来のきもの生地に加えて、ショール、
服地など、新しい商品・生地開発を積極的に行い、
今の暮らしにとけこむ製品づくりにも尽力している。
【 沿革 】
明治40年 初代奥澤淳七が奥澤商店より分家独立、粟野屋奥順商店を創業
昭和21年 2代目奥澤順一氏が社長就任 奥順株式会社へ組織変更
昭和52年 日本博物館協会会員本場結城紬染織資料館「手緒里」設立 開館
平成18年 3代目奥澤順氏による創業100周年記念事業結城紬の
ミュージアム「つむぎの館」開館
平成25年 4代目代表取締役社長に奥澤武治氏就任
本場結城紬卸協同組合理事長、
結城商工会議所会頭などを歴任
令和3年 5代目代表取締役社長に奥澤順之氏就任
【 本場結城紬について 】
1953年(昭和28年)平織と縮織が茨城県無形文化財に指定
1956年(昭和31年)国の重要無形文化財として総合指定
2010年 ユネスコ無形文化遺産への登録認定
国が重要無形文化財として総合指定した技術は、
以下の3つの工程が指定の要件である。
糸つむぎ:使用する糸は全て真綿より
手つむぎしたものとし強撚糸を使用しないこと
絣くびり:絣模様を付ける場合は手くびりによること
織り:地機(じばた)で織ること
の三つ
以上の3要件のすべてを満たさない場合は重要無形文化財とは
みなされないが、「本場結城紬」であることには相違ない。
(「本場結城紬」は元々は高機で織られたものにも適用される
商標である)。
【 結城紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年3月30日指定)
平織と縮織が茨城県無形文化財に指定(※1953年)
文部科学大臣指定重要無形文化財総合指定(1956年)
ユネスコ無形文化遺産への登録認定(2010年)
茨城県・栃木県を主な生産とする絹織物
茨城県西部の結城市と隣接する栃木県
小山市などで製織されている。
結城郡の旧石下町(現・常総市)にも
「いしげ結城紬」があり、手織のほか機械織
(力職機)による製織、糸も真綿手つむぎ糸、
石下の手紡糸、撚糸工場の強撚糸など様々である。
平織と縮織の2種類があり、現在の結城紬は
撚りのない糸を経と緯に使用する平織が主流で、
全体の約97%を占めるが、かつては横糸に
強撚糸を使い表面がちりめん状に仕上げられた
縮織が主流であった。
戦後昭和中期頃は縮織が結城紬全体の
約9割を占めていた。
元来は堅くて丈夫な織物であったが、絣の
精緻化に伴い糸が細くなってきたため、
現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多い。
本結城の工程は国の重要無形文化財で
「本場結城紬」は地域団体商標に登録されている。
【 歴史 】
1865年 初めて絣の結城紬が制作される
1873年 ウィーン万国博覧会出品
1953年 平織と縮織が茨城県無形文化財に指定される
1956年 4月24日重要無形文化財指定(平織のみ)
同時に従事者6名が技術保持者に認定
1961年 結城市を中心とした各市町村により
財団法人重要無形文化財技術保存会設立
1974年 NHK朝の連続テレビ小説で放映された
『鳩子の海』で一部結城市が舞台となり、
結城紬の知名度が高まる。
1976年 技術保持者6名の認定解除
保持団体の認定に変更
171名で本場結城紬技術保持会設立
同会が重要無形文化財「結城紬」の
保持団体として認定
1977年 3月30日経済産業指定伝統工芸品承認
結城紬伝統工芸士認
(この年の認定者は染2名、絣くくり6名、織り6名)
1986年 栃木県伝統工芸品
1988年 茨城県郷土工芸品の指定を受ける
2004年 品質検査の際に重要無形文化財の指定要件を
満たしていない反物にも「重要無形文化財指定」証票が
不正交付されていたことが明らかになり文化庁が保存会に
改善を指導
2005年 6月3日分の検査合格品より全反物が
「重要無形文化財」表記のない証票へと変更
2010年 ユネスコ無形文化遺産リストに登録。
2014年 小山市市職員「紬織士」の採用制度開始
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈150cm(適応身長145cm~155cm) (3尺 9寸 6分)
裄丈62.5cm (1尺 6寸 5分) 袖巾32.5cm (8寸 6分)
袖丈47cm (1尺 2寸 4分)
前巾22.5cm (5寸 9分) 後巾29.5cm (7寸 8分)
◆八掛の色:濃小豆色・無地
【 付属証紙 】
結城紬技術保存会・重要無形文化財指定登録商標(旧証紙)
本場結城紬卸商協同組合・重要無形文化財指定の証紙
製織:奥順
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66cm (1尺 7寸 4分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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