商品番号:1505626
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【仕入担当 竹中より】
とても貴重な八重山上布。
見た瞬間に、その彩と帯から醸し出される暖かな雰囲気に心を奪われることでしょう。
季節感を一番に感じるのは、夏物。
とりわけ、なぜなのでしょう、
琉球の織物には、一層の魅力を感じてやみません。
きっと、南国のおおらかな気質が、
夏の暑さに負けないしなやかな強さとなってあらわれるのでしょう…
今回のお品は証紙なしですが、目利きでお値打ちにご紹介致します。
手織り草木染め、本場八重山上布の九寸名古屋帯をご紹介いたします。
【商品の状態】
リサイクル中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【お色柄】
亜熱帯の北限とされる石垣島。
沖縄本島や宮古島にはない植物染料が自生し、
琉球王朝の時代には、染色材料の宝庫とされてきました。
他の八重山諸島に比べて標高の高い山があり、
そこで磨かれる美しい水も、染色に欠かせない重要な条件となっております。
本品は、経糸に苧麻、緯糸に手績みの芋麻を用いた作品でございます。
芋績み(ううみ)で生計をたてることが難しい現在…
希少な手績みの糸を使うこと、それだけで本当に贅沢です。
糸を績む作業は一見単純に見えますが、
髪の毛のように細い糸をつないでいく仕事は、大変な根気が要ります。
またその績み方の良悪で風合いが決まりますので、熟練の技が必要とされます。
ナチュラルな素材感を感じさせてくれる薄黄色で織りなされた帯地。
お太鼓に織りだされましたのは、
流水に矢羽根などの伝統の絣模様をこめた横段紋。
シンプルだからこそ、さらに高まるイメージの世界。
心を込めて織り上げられたことが、ひと目で伝わる仕上がりでございます。
麻はシワになりますが、汗をかいても肌につかず、涼やかに風を通します。
シワができてもぺたりとせず、シワでさえも、パリッと涼感を呼ぶことでしょう。
苧麻からの糸づくり
→ 天然染料を用いた糸染め
→ 織り上げ
→ 天日乾燥(約10日~1ヶ月)
→ 海晒し(約5時間)
→ 杵たたき(洗った上布を丸太に巻き、木綿の布の上から杵で叩く)
独特のシャリ感。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回っておりますが、
やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
ぜひ一度、手にとって自然の風合いを感じていただきたいと思います。
宮古上布や越後上布といった文化財級の力のある織物によく似合います。
またその他の産地の夏の織物にも、この帯が一本、きりり。
アクセントとして締まることで、本当に贅沢な装いとなります。
なかなか入手することができない手織り草木染めの逸品上布です。
季節がめぐる度に…
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
本麻100% 経糸:苧麻 緯糸:手積み苧麻糸
長さ約3.7m
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 30代~末永く
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行、趣味のお集まり
◆合わせるお着物 上布、織のお着物、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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