商品番号:1534283
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
新潟県十日町 柏田屋の人気友禅作家『田村哲彦』氏。
「美しいキモノ」にも大きくとり上げられる有名染色作家による特選訪問着と伝統工芸士『豊田宏一』氏監修による淑やかな西陣織袋帯を合わせてご紹介いたします。
雅楽器が小さくあしらわれた、品良き友禅に鮮やかな色彩で山々を彩る静かな情景を表した帯のコーディネート…
なんとも趣深い佇まいを演出してくれることと存じます。
洗練された意匠美をご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
≪着物≫
極上のシャリ感がここちよい松岡姫の地。
その地は二藍の濃い紫に染めなし、裾に向かって薄茶にぼかし込めました。
意匠には雅楽に用いる楽器たちを小さく、細やかにあたりに配しました。
笙(しょう)や神楽笛(かぐらぶえ)、琵琶(びわ)といった雅楽に用いる楽器たち。
それらが彩の細やかなお色味であらわされ、日本らしい美しさで魅せてくれます。
気品あふれる紫のお色味に雅楽器が良く映えて、魅力を高めあっています。
お目に留まりましたら、どうぞお見逃しなくお願いいたします。
≪帯≫
銘「 仁清遠山文 」
しっかりと密に織り上げられた優しい浅黄色の地。
そこに金糸をふんだんに織り込み、箔糸の濃淡により表した立体感…
お柄には「仁清遠山文」と題された、薄花色と東雲色と山葵色に彩られた幻想的な山々…
箔糸が山の意匠を包み込むように織られお柄を惹き立てる意匠美は、芸術的美しさを感じます。
梅、桜、松、楓が浮き上がるように施されているのもお柄全体のバランスとり、すっきりとした印象に魅せます。
留袖、訪問着から色無地、江戸小紋などフォーマルのお着物とのコーディネートでお楽しみください。
この機会にぜひお手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
【 田村哲彦について 】
新潟県十日町の明治40年創業の老舗の絹織物
呉服製造会・社柏田屋の友禅作家
1941年(昭和16年)新潟生まれ。
染色専門学校を卒業後、加賀友禅の修行に入り
1974年に独立して工房を設立、草木染料を駆使した
友禅染めや斬新なデザインで、大変な人気と
輝くような受賞歴を持つ実力派の作家。
加賀友禅の基本色である、『加賀五彩』と呼ばれる
『藍、臙脂、黄土、草、古代紫』を基調とした色彩に、
『ボカシ』や『虫喰い』といった技法で写実性を
向上させ、草木染を絶妙に組み合わせた創作
草木加賀友禅を得意とする。
2019年廃業
【 経歴 】
1941年 新潟県に生まれる。
1959年 染色専門学校卒業、加賀友禅の修行に入る。
1974年 独立工房設立、創作活動を開始する。
1984年 純正草木染料を駆使した加賀友禅染めを完成し、
「加賀草木友禅」として脚光を浴びる。
1989年 きもの総合求評審査会にて草木染で描く大作
「瑞穂」が最高賞「通商産業大臣賞」を受賞する。
1992年 オホーツクを描いた訪問着「凍湖」が最優秀賞
「通産大臣賞」を再受賞する。
1994年 全国専門店の個展、コーナー展開にて加賀草木染
作品集「草木染ものがたり」が好評。
1998年 創作活動25周年の記念代表作品三十選を染め、
初の作品集を出版する。
1998年 産地総合審査会にて留袖の新分野を拓く染分け
新留袖「花亀甲」が最高賞を受賞。
2000年 2000年を記念して大賀二千年蓮から抽出した
草木染料で「蓮染」を発表。作品は限定受注で好評。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
【着物】
表裏:絹100%
伊と幸ブランドの国産繭糸「松岡姫」を用いております
※ガード加工済み
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.35m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
身丈(背より) | 150cm (適応身長155cm~145cm) (3尺9寸6分) |
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裄丈 | 65cm(1尺7寸2分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺8寸0分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、初釜、パーティー、お食事会、お付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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