商品番号:1529760
【 仕入れ担当 中村より 】
京都・祇園を代表する高級呉服店『ぎをん齋藤』。
祇園町の芸妓、舞妓の花柳界をはじめ、料亭の女将や茶道・華道などの世界でも
多数のご贔屓を抱えていることで知られる一流の呉服店です。
その『ぎをん齋藤』の帯制作を担っているのが【齋藤織物】。
今回のお品はその齋藤織物さんに地色を指定し別注していただいたお品でございます。
良きお色に仕上がっていると存じます。
きもの市場でもご紹介の少ない齋藤織物さんの帯。
別注ということもあり、過去ご紹介のなかったお柄を選んできました。
おそらく今後のご紹介はほぼ叶わないことと存じます。
製作数もかなり減っており、市場に出回ることがなくなると問屋さんから伺いました。
仕上がりを見ればわかる手仕事の妙。
この素晴らしさをぜひお手元でお見逃しなく、ご堪能くださいませ。
【色・柄】
この圧倒的な迫力…
筆舌に尽くし難いというのはこの帯のことを言うのでしょう。
お手を触れていただければおわかりいただけることと存じます。
生経(きだて:生糸の経糸)の、なめらかかつしなやかな帯地。
この経糸には江州だるま糸が用いられています。
お柄の印象を引き立てる白藤色の帯地。
帯地は唐織の風合いを一層引き立てるよう、シャリ感のある生経の風合い。
この帯地に、ボリュームたっぷりの唐織にて織り出された舞蝶の意匠。
古典の彩りの絵緯糸(えぬきいと)をふっくらと織り成しました。
絹本来の光沢感をいかすため、限界まで撚りをかけずに
齋藤織物ならではの熟達した職人の手で織り上げられております。
限られた場の限られた方にしか販売されることのないお品です。
現実的に求められるような価格で齋藤織物さんの帯をご紹介できること、
本当に嬉しく思います。
【 ぎをん齋藤 齋藤織物について 】
『ぎをん齋藤』は創業が天保年間、現当主で七代目となる斎藤貞一郎氏が率いる、
百七十年余りの歴史をもつ老舗呉服屋の自社製造織元となります。
そのぎをん齋藤のイメージを形にし生み出してらっしゃるのがこの齋藤織物。
齋藤織物の物づくりの根底には、徹底的に素材にこだわり、
人間の手のぬくもりが感じられる技術が流れています。
おいしい料理には新鮮な食材が必要なように、帯作りにもいい素材が必要です。
斎藤織物の素材へのこだわりは、世界中どこへでも探しに行くほどの徹底ぶりです。
例えば、中国やブラジルで養蚕された繭をブレンドし機械で製糸した絹糸と、
滋賀県浅井町で手製糸した絹糸では、風合いや発色においても大変大きな差が生まれるなど、
徹底的に素材を研究し、最高の帯を作り上げることを使命としています。
【 江州だるま糸について 】
現在、全国で2ヶ所でしか製糸されていない貴重な絹糸。
1年に2回、つやのある春蚕と秋蚕の糸から取られています。
セリシンを多く含んだ繭から手引きしたこのだるま糸の特徴は、硬く
帯の経糸(たていと)に用いるとハリがあり、しなやかな風合いに仕上がります。
そのため、齋藤織物さんのボリュームのある唐織の緯糸(ぬきいと)を支えるのに適しており
齋藤織物のこだわりの一つとして、唐織の帯に使用されています。
織り上がりの特徴としては、地に縦すじ状の「さし」と呼べれるムラができます。
この「さし」や糸の太細による節ことが、桃山時代由来の手機「だるま糸使用」唐織の本物の証でございます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹:100%(江州だるま糸使用) 長さ3.6m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.2550 齋藤織物謹製
※おすすめ帯芯:綿芯
◇お太鼓柄
※手機の帯のため生地にうっすらと横段が出ております。これは織機とは異なり、一気に織り上げることができないため。手織りである証拠でございます。
その点ご了承の上、お買い求めくださいませ。
◆最適な着用時期 9月から翌5月上旬まで(秋単衣~袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、行楽、お稽古、観劇、コンサート、パーティーなど。
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
この商品を見た人はこんな商品も見ています