商品番号:1526319
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【 仕入れ担当 中村より 】
重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の保持者数109名の中で唯一、
2種類の指定条件を満たしているのが、一昨年に惜しくもご逝去された北村武資氏。
ご存知「経錦」と「羅」の二つにおいて、
重要無形文化財保持者の認定をうけています。
今回ご紹介致しますのは、重要無形文化財指定の『経錦』の織。
煌彩錦にくらべ、経錦の織り上げはかなり少なく、
近年更に減少しておりますので、本当にめぐり合わせでしか
特定のお柄はご紹介ができなくなって参りました。
名匠の妙技、是非お手元でご堪能下さいませ。
【 色・柄 】
さらり、しなやかでいて密。
やわらかさに絶妙なハリ感が感じられる帯地は、
軽やかな織りあがりとなっております。
穏やかな黄土色地をベースに、
白色と淡黄の彩りに金糸にて、
菱重ね紋が大胆に織り描き出されております。
「古典」、でありながら「モダン」を感じさせる仕上がりとなっております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元で現品をご確認の上、お値打ちにご活用くださいませ。
【 経錦について 】
色糸を経糸に重層的に組むものをさし、
経糸の浮き沈みで地と文様を織り出した錦のこと。
中国より渡来し、七~八世紀の飛鳥・奈良時代の
遺品として法隆寺や正倉院にその作品を見る。
数色の色経糸をまとめて1本のように扱って
地や文様に必要な色経糸を表に出し、残りの色経糸を
裏側に沈めることによって表現される技法。
経糸の密度が上がることで表情できる自由度が減り、
制約が大きくなるため歴史上では衰退した。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.55m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お付き添い、芸術鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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