商品番号:1513334
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【 仕入れ担当 中村より 】
本当に、本当に希少な作品に出会えました…
人間国宝・与那嶺貞氏のご紹介でございます。
読谷山花織の中でも最高峰、今日の花織の基礎を築いた偉大なる人間国宝であられます。
まずご紹介の叶うような作品ではなく、
ましてやこのように、証紙も付いた大変綺麗な状態でのご紹介は本当に稀でございます。
この色褪せることを知らない惹き込まれる美しい力、温かみある柔らかな手触り…
画面ではお伝えきれませんこと、まずお詫び申し上げます。
ここ室町より、大切に大切にお届けいたしますので、
織物ファンのお方、何卒お見逃しなきようよろしくお願い致します。
【 お色柄 】
ご覧頂ければ必ずや実感頂ける、風合い豊かでしなやかな紬地。
絹の光沢感もしっかりと感じられる、深い緑色を貴重とした地に、
独特の縞模様を織り上げ、その上には白色の絣が広がります。
そして一面に施された花織の模様たち。
繊細でありながらも存在感ある立体的な面持ち。
与那嶺氏の花織は、角度により表情を変える唯一無二の色合いです。
複雑な花綜絖から生み出されるその織り味の心楽しさは、
琉球の本物でないと味わうことができません。
織り手の誠実で真面目な心が伝わってくるような、
独特の美しさを感じ取っていただければ幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 與那嶺貞について 】
1909(明治42)年、読谷村高志保生まれ。
27年、首里女子実業高校卒。
28年、首里女子工芸学校研究科卒。幼稚園教諭などを務め、
64年から読谷山花織復興に取り組んだ。
75年、県無形文化財技能保持者に認定。
82年、勲六等瑞宝章。
90年、県文化功労賞、91年、読谷村功労賞。
94年、第37回日本民芸公募展・内閣総理大臣賞。
95年、伝統文化ポーラ特賞。読谷村花織保存会代表、
沖展正会員、県無形文化財工芸技術保持団体協議会理事
99年国の重要無形文化財保持者に認定
2001年に勲四等宝冠章を受章
2003年(平成15年) 1月30日没 94歳
【 読谷山花織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
沖縄県指定無形文化財
沖縄県中頭郡読谷村で作られている織物
明治時代の中頃から時代の波に押され一時衰退、
沖縄戦争後は一度絶滅寸前まで追い込まれたが、
1964年に読谷村の情熱ある有志によって約90年ぶりに
復活を遂げた。
織り地に先染めされた糸で、細かな点と
線による幾何学模様が織りだされている。
素材は絹糸もしくは綿糸を用い、染料は琉球藍や
福木(ふくぎ)、蘇芳などが主流。
模様を表すのに花綜絖を用いる「経浮(たてうき)花織」
「緯浮(よこうき)花織」と「手(てぃ)花織」がある。
伝統的な読谷山花織は琉球藍で染められた紺地に
赤や黄、白色などで花模様が織りだされており、
文様のそれぞれに、
『ジンバナ(銭花):お金に困らないように』、
『カジマヤー(風車):長寿の願い』、
『オージバナ(扇花):子孫繁栄の願い』
の意味を持つ、3つの文様を基本とし、それらの文様を
少しずつ崩すことで、多種多様な模様が織り込まれる。
大変手間がかかるため、琉球王朝時代には王族と読谷村の
庶民のみしか着用が許されなかった貴重な織物である。
また、読谷山ミンサーは「グーシ花織」とも呼ばれ、
綿糸を用いた細帯で、模様を表すのに紋棒又は花綜絖を
用いて織りあげられる。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:緑色
身丈(背より) | 160cm (適応身長165cm~155cm) (4尺2寸2分) |
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裄丈 | 67cm(1尺7寸7分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾34.5cm(9寸1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、街着など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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