商品番号:1523917
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
またまた見つけて参りました。
この緯糸使い、織り地の上等、醸し出される風格…
ひと目でどなたをも魅了してしまう仕上がりでございます。
西陣屈指の名機屋、盡政(じんせい)による逸品を仕入れて参りました。
最高級と冠するにふさわしい究極の帯地、
留袖や訪問着、色無地などにまで合わせていただける、
盡政さんのお品のなかでもとりわけ美しいお品でございます。
これぞ手織の真髄…
お目に留まりましたらとくとご覧下さいませ。
【 お色柄 】
高度な技法によってお柄を浮き立たせ、
刺繍のような立体感や光沢を醸し出し、
また裏に糸が渡らないため非常に軽やかな…
さらりとした肌触りに、ほどよいシャリ感とハリ。
密に織り成された帯地は、やんわりと穏やかな薄桜色を基調として、
高雅な吉祥文様が、本銀箔を用いてボリュームたっぷりに表現されております。
綾なされたのは『富貴松韻文』と題された松を込めた襷模様。
風雅な松が、ふうわりと色どりを添えて。
力強さを感じさせながらも繊細に、あふれんばかりの気品、
技術の粋をつくして完成さるる、ため息こぼれるような上等な作品。
織り上げるのに、一体どれほどを要するのでしょう。
計算され尽くした意匠の選択、その技術力。
美しいという言葉そのものをこの一条に込めたかのような仕上がり。
高級品を扱う帯問屋さんがだんだん少なくなっておりますので、
ここまでの逸品袋帯はなかなか入荷できない状況になってきております。
連綿と受け継がれる西陣の匠技の結晶。
自信と責任を持っておすすめいたします。
次世代へと遺したいひと品を…
是非ともお手元でご照覧くださいませ。
華やぎの着姿を演出してくれることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
たれ先の織り込みを確認するために一部縫製を解いております。
お届け前には口閉じをさせていただきます。
【 織匠 盡政(じんせい)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.2448
西陣で修行をかさねた岡田陣が興した機屋。
15歳より西陣の名門河村織物で修行を開始、
その25年後の1993年に独立。
河村織物の先代、河村政夫への恩義の気持ちより
屋号に「政」文字を取り入れた。
創業としてはまだ若い機屋であるが、西陣でも屈指の
機屋として知られ、職人の手と心が織り成す手機に
頑固なまでに拘り、手機本来の味わいと、風合いを
兼ね備えた御絹(おきぬ)を織り上げる事に専念している。
その特徴は埋め機(うめばた)による製織で、
機場の土間を掘り下げ、機を地中に置くことで
年間通して湿度、温度を一定に保ち、緯糸の打ち込みを
均一にすること、素材に一切の妥協なく選びぬかれた
極細い生糸や昔ながらの技法で制作された箔を
惜しみなく用いて製織されている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.45m
耳の縫製:袋縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、結納、お付き添い、パーティー、園遊会、観劇など
◆あわせる着物 黒留袖、色留袖、訪問着、付下げ、紋付き色無地
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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