商品番号:1521298
(税込)
【 仕入れ担当 戸高より 】
西陣において唐織の代名詞を獲得し、洗練された匠の技により、
数え切れない名品を生み出してまいりました【 藤原織物 】。
既に廃業されており、今後の織り上げはございません。
今後ますますお見掛けする機会の減ってしまう作品のため、
良柄を選んで頂ける間にご紹介したく、入荷したものです。
しなやかでキュッとした締め心地に繊細な意匠が味わい深く。
その織技を活かした紹巴織によって仕上げた九寸名古屋帯でございます。
西陣の九寸名古屋帯でここまでのクラスも、
近年非常に数が少なくなっております。
お茶席を始めとしたカジュアルシーンの一品として…。
付下げや色無地、小紋、紬などとの相性は抜群でございます。
キリッとシックな地色に多彩で華やかなお柄が映える印象の帯。
この機会に目に留まりましたらお早めにどうぞ。
【 お色柄 】
銘[ 飾菱花の丸 ]
紹巴織ならではのしなやかな風合いの帯地は淡いアイボリーを基調として。
菱の構図に合わせて艷やかな金糸と優しい彩りの絹糸を用い、
四季の花丸模様を織り成してシンプルながらも趣深い面持ちに仕上げました。
艷やかな金糸の輝きが上品な印象の面持ちでございます。
名門が生み出す軽やかな紹巴織。
お手にしていただいた時に、その魅力を強く感じていただけることでしょう。
【 紹巴織について 】
利休の弟子でもあり、茶人のほかに歌人でもある里村紹巴。
氏が好んだ仕覆やふくさの裂の多くは地組織の縦糸とは別に
柄をあらわす縦糸が織り込まれた二重縦組織の織物が使われています。
柄行が絵のように緻密にあらわされたその織物のことを
「紹巴織(しょうはおり)」と呼びます。
紹巴織は、高級品として代表的な綴れ織に似ていて、
緯糸が経糸を包み覆うような織り方を特徴とし、
緯糸によってのみ柄行が織り表されています。
そのしなやかな風合いは締めてしっかりとゆるみにくく、
かつ軽やかで長時間締めても疲れないというもので、
作品としての格のみならず、実用品としても素晴らしい特徴をもっております。
【 藤原について 】
西陣織工業組合所属時の
西陣織工業組合証紙はNo.107
※2021年廃業。
菱形に「藤」の文字のロゴを使用。
嘉永年間創業の西陣の老舗機屋。
は主に礼装用の唐織や引き箔、駒箔の格調ある文様の
振袖や留袖用の礼装袋帯の制作を得意とする。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維以外) 長さ3.6~3.7m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.107 藤原謹製
※おすすめ帯芯:綿芯 ◇全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お茶席、カジュアルなパーティー、観劇、コンサート、街着など
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召し、紬など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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