商品番号:1512825
(税込)
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【 仕入れ担当 岡田より 】
琉球の織物、特に…花織のファンの方におすすめの
逸品クラス、南風原花織による着尺のご紹介です。
本品は通常の南風原花織ではなく、1998年に沖縄県から
伝統工芸製品の指定を受けた、非常に高度な手織技法を
必要とする八枚綜絖の「喜屋武八枚(きゃんはちまい)」の
花織によるお品。
喜屋武八枚の花織は他の花織のように裏糸が
渡っておりませんので単衣にもおすすめの織で、
文様自体はシンプルながら、複雑な糸の交差によって
生み出された奥行き、絹糸の艶が美しい仕上がりとなっており、
カジュアルシーンにこだわりの着姿をお楽しみいただける事でしょう。
【 お色柄 】
絹本来の美しい光沢を放つ、濃い黒鉄紺の糸と
濃い濃鶯茶色の二色の糸が、経緯ともに交互に
織り込まれ表現された黝色(ゆうしょく:青みを帯びた
墨色)に見える地に、整然と並ぶ市松のような花織の意匠が
一面に織りだされております。
【 喜屋武八枚(きゃんはちまい:ヤシラミ花織)について 】
「喜屋武」とは南風原町内の地域の名称で、
喜屋武で製織された八枚綜絖による花織の事。
別名ヤシラミ織とも呼ばれ、文様が鑢(やすり)の
目に似ていることからこの名がついた。
経糸2本一組、その2本の糸が色違いで入っており、
緯糸も2本の色違いの糸が交互に並ぶため、細かい
縞のような模様に見える織の表情となる。
織物の場合、緯糸を通す杼道をつくるために、
経糸を上下させる『綜絖(そうこう)』と呼ばれる
機の部品があり、南風原花織では既成のものではなく、
独自に創作した綜絖が用いられ、平織りのための
地綜絖と、花織のための花綜絖がある。
喜屋武八枚の場合は文字通りこの綜絖を八枚使用して製織される。
花織は文様によって花綜絖の枚数が変わり、
文様が複雑になればなるほど、花綜絖の枚数が増え、
作業が複雑になるため絣などのお品は1ヶ月平均
2反程の織り上げが可能なところ、花織は月平均で
1反前後の製織数となる。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
絹100%
長さ:約12.5m
内巾:約36.5cm(最長裄丈約69cm 袖巾肩巾34.5cm)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品・南風原花織
沖縄県伝統工芸品之証
沖縄県織物検査済之証
赤嶺織り工房の証紙(生産工房の証紙)
製織:赤嶺忠
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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