商品番号:1518989
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
弊社でもご紹介の少ないお品。
知る人ぞ知る南風原、織工房「由」。
まだお名前はそれほど通っていないかもしれません。
花織技術者である母に師事した二人の娘によって開かれたのが、織工房「由」。
今回の織人、伊敷美千代さんは、そのお姉さんにあたられます。
まだ若い、また女性ならではの新しい感性…
それは、決して軽くない歴史と伝統を背負った南風原花織に、
明るく軽やかなメロディをそっと運んでくれるかのようです。
伝統をふまえつつ、新しさを吹き込んで。
優しさに満ちた、素晴らしいひと品に仕上がりました。
女性ならでの感性で創作されたお品。
中でも製織の少ない袋帯でございます。
その美しさをぜひお手元でご堪能いただきたく存じます。
【 お色柄 】
シャリ感を残した軽やかな地風。
お色は薄紫色や長春色、水色、薄黄色なども用いて織りなして。
仄かに浮かび上がる経糸を細かに配しました。
草木から生み出される穏やかな色彩が上品な愛らしさを感じさせる仕上がりです。
独特の重なりが生み出す穏やかな彩り、花織の優しい立体感。
心の中に咲く花、大地、その芽吹きをあらわしたかのような…
織物らしい柔らかみを、心にじっくりと感じていただけることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 織工房由 アヤ乃花織について 】
南風原町は琉球絣の産地としてよく知られた町。
伝統工芸士である、大城ヨシ子さんと娘さんの美代子さん、
アヤ乃さんが協力して、アヤ乃さんの披露宴のための衣装を琉球絣で制作されたのが、織工房「由(ゆい)」の始まりでございます。
現在は後継者として、姉である美代子さんと一緒に工房を切り盛りされていらっしゃるそうです。
自然から色をいただく、草木染めにこだわり。人が紡ぐ手織りであることにこだわり。
その手間隙によって作られるお品は、しなやかで柔らかく。
どこか素朴で暖かさを感じます。
一度触れれば虜となる。そんな不思議な力が確かにございます。
杼の数だけ緯糸の色の数がかわる「花織」の美しさ。
複雑な花綜絖から生み出されるその織り味の心楽しさは、
琉球の本物でないと味わうことができません。
織りの手技が確かですので、それだけ独特の凛としたしなやかな強さがございます。
その図柄は花のように可憐でいて、立体感があり美しく。
今でも多くの方が憧れる織物でございます。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
絹100%
長さ約4.55m(長尺)
耳の縫製:袋縫い
全通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、お出かけ、お食事、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています