商品番号:1433913
重要無形文化財指定「宮古上布」―
草木染による穏やかな彩りが特徴の傑作工芸品のご紹介です!
【仕入れ担当 吉岡より】
タテ・ヨコともに苧麻糸を用いた宮古上布ならではの、
軽やかでハリのある風合いと、優しい草木染めの彩りに惹かれて仕入れて参りました!
激減する創作数。
織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料である苧麻(ブー)が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかり、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりのの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織技。
宮古上布だけを織っていては生活できない状況と言われております。
それでも、まだ今日こうして制作される作品がたしかにございます。
宮古島の海や空の下、織り上げられた美しい織物をぜひこの夏にご堪能くださいませ。
希少なお品をどうぞお見逃しなく!
【色・柄】
芋麻の心地良いハリの中にも手にしなやかさを感じさせるしっかりとした織り口。
麻の強いハリともまた少し異なり、体に沿いながらもスッと心地良く
風が通り抜けるようなすっきりとした風合いです。
お色は穏やかな生成り色を基調にして、
実に細やかに赤や緑、黄色や焦茶色を重ね合わせ
一面に格子模様がおりなされております。
民芸味のなかにも漂う、粋な雰囲気…
涼やかな透け感に目を惹く和姿で、ハイグレードな夏の装いを叶えます。
夏の普段のさりげない装いにこだわりの上質な麻きもの。
まるで風を身にまとうように、肌にさらりとすべる軽い麻の着心地を
お楽しみいただければ幸いでございます。
【 宮古上布について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
文部科学大臣指定重要無形文化財(1978年4月26日指定)
2003年には宮古上布の原料となる苧麻糸の製造技術である
「苧麻糸手績み」が国の選定保存技術に選定された。
沖縄県宮古島市の宮古島で生産される、イラクサ科の
多年草である苧麻(ちょま:標準和名はカラムシ)の
茎の表皮の繊維から作った糸を主原料とする麻織物。
手績みの苧麻糸を経緯に用い、高機で製織される。
風当たりのない陽当たりの良い場所に植え、
有機肥料のみを与えて育てた苧麻を茎の根元からから刈り、
表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を
当ててしごいて繊維のみを採取。
採取した苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、
結び目をつくらずに指先で撚りつなぐ手績みによって
経緯の糸を得る。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されており、
撚りつないだ糸は10算(ヨミ)くらいになると(長さにして
6000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。
着尺1反分に必要となる糸は50算で、経、緯それぞれ
専門の績み手が1人で績むと半年を要する。
「東の越後、西の宮古」と呼ばれ、日本を代表する
上布である。
宮古上布の発祥は苧麻の原料に染色を施し、長さ11.4m、
幅40cm、19ヨミの綾錆布と呼ばれる細目布で大名縞の
紺細上布であった。
後に、この麻織物と同じ技術で織り上げた織物を
宮古上布と呼び、以後二十数年間琉球王府へ献上された。
大正時代には高機等の大島紬の技術も導入され、
この時代に宮古上布は歴代で最高の技術を誇る。
その生産が第二次世界大戦により一時中断されたものの、
1948年には再開。戦後の生産量は1952年の2064反をピークに
減少を続け、2002年には10反にまで落ちこんだが、2006年には
約20反まで回復した。
現在の宮古上布は年間生産反数約20反で組合員は92名(H21年9月時点)
2000年に宮古織物事業協同組合が新規格を設け、これまでの
十字絣紺上布だけでなく草木染や太い苧麻糸を使った帯地なども
宮古上布に加え、組合において検査を実施し検査証の添付を行っている。
手績み苧麻100%
長さ約13m 内巾36.5cm(裄丈69cmまで)
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、食事会、街着、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 名古屋帯
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
・ポリエステル糸でのお仕立てとなります。
絹糸での縫製ご希望の場合は、その旨必ずご指示下さい。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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