商品番号:1507663
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【 仕入れ担当 田渕より 】
受け継がれる、技、こころ。
手仕事の妙技は世代を超えて…
日本各地に存在する織。
その『織』の技術の中から、伝統的工芸品の
鳥取弓浜絣による綿の九寸帯のひと品をお届けいたします。
今となっては製作もございません大変希少なお品。
中でも滅多とない良色…
弓ヶ浜の伝統の心を繋ぐ村上絣織物より…どうぞ受け継いでくださいませ。
【 お色柄 】
ふんわり、しなやかでいてぬくもりを感じさせる
黒紺と礪茶色の間道の木綿地に、
絣による鼓とくづし麻の葉が織りだされました。
工芸としての価値を持つ弓浜ならではの絣の味わいは、
通好みの方にぜひお届けしたい一品です。
ぜひ末長く手織りの温もりをご堪能くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 弓浜絣について 】
鳥取の「弓ヶ浜」は、米子から続く約4km程度の細長い砂丘地帯。
米やその他の作物さえもあまりできない砂地に畑を切り開き、綿を栽培し、
希少な綿を手引きして藍で染め、丹念に手織りをしてできるのが…弓浜絣です。
弓浜絣の綿は、厳しい土地に育つせいでしょうか、繊維が細く強いのが特徴です。
弾力性と保湿性にすぐれ、布団中綿の最高級品とされた反面、繊維が短く
糸にするには適さないと言われてきました。
ですが土地の人々は、それを手紡ぎすることで糸にし、
綿布へと織りなしていったのです。
この木綿織物の技法が取り入れられて、弓浜絣は完成いたしました。
ふっくらとした風合い、絣によって浮き上がる図柄の味わい深さは、
綿織で得た技巧の高さゆえのものです。
「良い絣が織れる女は、良縁を得る」
こう言われた女性たちは、農作業の合間や家事の合間、
また寝る間を惜しんで絣織りに精を出したと言います。
【 弓浜絣について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年9月4日指定)
鳥取県指定無形文化財(1978年)
鳥取県西部弓ヶ浜地方で約250年前から伝わる伝統工芸品。
弓浜絣の歴史は江戸時代中期の1751年(宝暦元年)頃まで
遡り、当時から鳥取県と島根県を含む山陰地方は、
広瀬絣、弓浜絣、倉吉絣など絣を織る技術が発達、
絣の名産地として名を馳せていた。
中でも、農民などの一般市民の生活に取り入れられてきた
弓浜絣は最も親しみやすく重宝された絣で、江戸時代から
大正時代にかけて全盛期を迎え、鳥取は全国で3位の
絣織物生産地として栄えた。
1978年(昭和53年)に鳥取県の無形文化財に指定されてからは
絣を保存する会や絣を制作する工房が各地で設立され、
弓浜絣の保存や周知に努めている。
綿100%
長さ約3.8m
全通柄 (返し三尺は間道のみ)
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お食事、街歩き、普段着など
◆あわせる着物 小紋、織の着物、綿着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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