商品番号:1554684
(税込)
【仕入担当 竹中より】せ。
残念ながら…証紙 残布など紛失されていますが
郡上紬として買いとらさせて頂いています
目利きの方はぜひ!
お値打ちと思っていただける方にお譲りできましたらと願っております。
呉服のプロにも『幻』といわしめるほど創作数が少なく、
希少な郡上紬。しかも…草木染の手織物紬の中では
トップクラスのお品でございます。
どうぞごゆっくりとご覧下さいませ。
【商品の状態】
リサイクル仕立て上がり品として仕入れましたが
着用感もわずかなおおむね美品でございます
【お色柄】
郡上紬―
水と踊りの町、郡上八幡。
その郡上八幡には、古くから郡上織と呼ばれる伝統の織物が受け継がれて
参りました。その起源は、この地方に落延びた平家の落人が、野生の繭から
糸を紡ぎ、植物染料で染めた糸で織った織物がその発祥とされております。
風土の持つ素朴さに、大宮人の優雅さを加えた織物。
ご覧いただけますでしょうか…
郡上紬の魅力は、草木染による素朴な色合いと光沢。
蘇芳やコチニール、茜の赤、苅安の黄、阿仙の茶、正藍などを使い、
自然で優しい色を作り出すために、染料と時間をたっぷりかけて
染められており、茜100回、藍100回ともいわれる染めの繰り返し。
さらに…郡上紬最大の特徴ともなっている『どぼんこ染』によるぼかしは、
極上の風情を感じさせてくれます。これは、染料液に糸を垂直に入れて
染め上げる方法で、糸の繊維が染料を自然に吸い上げる力を利用したもの。
糸を少しずつ引き上げたり、染料液を減らしたり…
ひとえに経験のみによる細やかな気配りが命の、本当に微妙な染め方です。
そうして染めた糸を組み合わせて生み出される美しい織りのぼかしは、
郡上紬にしかない、郡上ならではの真骨頂。
その染め技にふっくらとした織にて…
深く落ち着いた濃藍色と藍黒色を用いて、
太細の横段文様が織り出されております。
独特の色彩に、優しい風合い。
平凡な柄を非凡に。
一見さりげなく見えるのですが、大変に奥行きある、深い織物。
ぬくもりと、どこか懐かしい風情を感じさせる、
かざらない、さりげない意匠表現。
そして、着れば着るほど身体になじむ着心地。
生活から生まれた素朴な紬本来の姿が、その色彩と地風に感じられます。
安易に入手できるお品ではございません…
ご年齢問わず袷のシーズンに存分にお召しくださいませ。
本当に衝撃のお値打ち価格でございます。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 郡上紬について 】
岐阜県の山間に位置する郡上八幡で制作されて来た
草木染め手織紬。
経糸には、節糸の玉繭を、緯糸には質の良い
春繭からとれる本真綿の手紡ぎ糸を用い、
植物染料で染め上げ製織される。
植物染料は郡上に自生する茜、苅安、阿仙、藍などを
用い、宗廣力三が編み出した「どぼんこ染」という
染色方法で温かみのある色合いの、堅牢な糸となる。
古くからあった名称ではなく、第二次世界大戦後
つけられた比較的新しいもので、「地織り」と呼ばれる
屑繭をためて紡ぎ、手機で織る自家用の紬が養蚕を
通じ農家の自家生産として製織されていたが明治以降
衰退、戦後になって工芸家の宗廣力三(1914年~89年)が
再興、1952年に設立した郡上郷土芸術研究所(1958年から
郡上工芸研究所に改称)で今に至るまで製作されている。
なお、宗廣力三は、「どぼんこ染」、「初音絣(はつねがすり)」、
「紬縞織」、「絣織」が高い評価を受け、1982年に紬縞織、
絣織で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
表裏 絹100%
縫製 手縫い
八掛 紅檜皮 無地
身丈(背より) | 156cm (適応身長161cm~151cm) (4尺1寸2分) |
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裄丈 | 66.6cm(1尺7寸6分) |
袖巾 | 34.8cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 22.5cm(5寸9分) |
後巾 | 28cm(7寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.5cm(1尺8寸1分) 袖巾34.8cm(9寸2分) 袖丈52.2cm(1尺3寸8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 袷(10月~翌年5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古
◆あわせる帯 洒落袋帯、染の名古屋帯、織の名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。