商品番号:1548542
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
本物の仕事が、静かに力強く語りかけてきます。
日本の紬織物の故郷、久米島…
「久米島紬」と言えば、織物ファンの憧れのきもの。
琉球王国時代に描かれた御絵図帳にもある伝統的な図案、
久米島ならではの泥染の茶を存分にご堪能頂ける逸品をご紹介致します。
指定を受けてからさらに室町でもなかなか出会う機会が少なくっておりますので…
どうぞお見逃しないようご覧下さいませ。
【 お色柄 】
深く、しっとりとした黒色の紬地を彩る、格子の意匠。
琉球の自然を想わせる黒土の大地と、射す陽光のような橙、
そして静けさの中に潜む知性が、この一反に凝縮されています。
きれいなお色を出すことが難しいとされる草木染めですが、
その僅かに異なる色彩を細やかに使い分け、
平凡な柄行きを非凡なものへと昇華させております。
あたたかみある感性が、しっかりと肌奥に伝わります。
このように柄行のよい未仕立て品をご紹介できることは滅多とないと思います。
心あたためる織の逸品を…
ぜひ一生ものとしてお持ちいただければと願います。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約13m 内巾37.5cm (最長裄丈約71cmまで 最長袖巾肩巾35.5cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、ご旅行など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯 半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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