商品番号:1531736
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【 仕入れ担当 田渕より 】
創作の原点は生まれ育った伊豆諸島の最南端である青ヶ島。
『鳥も通わぬ青ヶ島』と呼ばれるその地は
機織は神聖な仕事として継承されておりました。
祖父は黄八丈の機を作る大工職人であり、
伯母も機織をしていた事から幼少期より物作りに触れてきた、藤山千春氏。
美術大学を経て柳悦孝氏の下で目にしたのが吉野間道でございます。
そこから時を経て、今なお生み出される吉野間道。
中でも絶品の“経緯柄”を仕入れて参りました。
現在、12人の織り手さんが工房にはいらっしゃるそうで、
“緯柄”は工房の織り人さんが織り上げ、
この“経緯柄”の吉野間道は千春さんでしか織り上げられません。
草木染め、手織でしかなしえない、素朴な美しさ、そのぬくもり。
本当に良きものは、かくもさりげなく、
それでいて人をひきつけてならない魅力がございます。
シンプルながらも内から滲み出る力強い生命力を感じるひと品。
まずはどうぞご覧ください。
【 お色柄 】
しなやかでハリを感じさせる帯地は、
上品な絹の光沢を放つ、ごく淡い白茶色。
味わいを醸し出す美しい地です。
その地に、白鼠色の霞をかけて経緯の畦で織りなされた吉野格子の意匠。
柳色、黄土色の彩りが風情ある表情を放ちます。
草木染めにて本当に品よく、
それでいて自然の生命力を感じ、
温かみのあるお色であらわされております。
袷・単衣に存分に、本物の吉野間道の魅力を堪能ください。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 藤山千春について 】
染織作家
品川区伝統工芸保存会会員
母方の親戚が八丈島で機織りの仕事をしており、
幼少の頃より織物は身近な存在であった。
18歳で東京の女子美術大学工芸科に進学。
主席で卒業後、後に女子美術大学学長を務める
染織家・柳悦孝(やなぎよしたか)の元に2年間師事。
柳悦孝の元で染織技法やデザイン案についての
ノウハウを学び、独立。
柳の元で吉野間道に出会い、独自の感性を磨き
芸術性の高い吉野間道を創作している。
自宅の庭で育てた草木や八丈の親戚に送ってもらう
島の植物を用いた草木由来の染料で表現する絶妙な
グラデーションと今までの着物にない鮮やかな
色の組み合わせが作品の特徴。
【 経歴 】
1944年 東京都品川区生まれ
幼少の頃より母方の実家の八丈島で織物に触れて育つ
1968年 女子美術大学付属高校卒業
1971年 女子美術大学工芸科卒業
1975年 柳 悦孝先生(後の女子美術大学学長)に師事
1978年 品川区大井町(現在の作業場)で染織業を始める
国画展、日本伝統工芸展に出展
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お出かけ、カジュアルパーティーなど
◆合わせるお着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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