商品番号:1538126
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
正倉院御物から組紐の組織を研究し、その組巾を帯巾まで広げることに成功した、
組帯の第一人者伊豆蔵明彦氏率いる、ひなや工房。
現在は閉業されており、未仕立て新品の流通が限られております。
今回は問屋さんの長期在庫品として、お値打ちに仕入れが叶いました。
どうぞこの機会をお見逃しなく!
【 お色柄 】
スカンジナビア地方で青銅時代から行われてきた「スプラング」という技法を用いた布地から
インスピレーションを受けたもので、
その布地はデンマーク、スヴァルン教会の例にみられるように、
神聖で高貴なものに多く用いられてきました。
この技法とは布の三要素である、織る、組む、編むを自由に組み合わせる事ができ、
その複雑な糸の流れにより美しい柄行が表現されるものです。
正倉院組紐に通じるその技法が、
伊豆蔵明彦氏の手によっておしゃれな帯地に復元された逸品です。
亀甲や唐組の古典文様を現代感覚にアレンジした柄行は、着物姿をモダンにひき立てる一本です。
しなやかな帯地は、上品なジャスミンイエローを基調とした、
細やかに金糸が織り込まれた地。
お柄にはすっきりと揺らぐ霞の段模様が表されました。
奥深い華やぎに、金糸の輝きが品よく映え…
見つめるごとに吸い込まれそうな魅力を感じてなりません。
しなやかでしめると体の線になじむその仕上がり、
しわにならず本当にしめやすいその仕上がりはまさに「ひなや」ならではの技術がみられます。
さらには緩んでこないという、機能性も充実した締めやすい袋帯です。
【 ひなや工房について 】
自然染織家・伊豆蔵明彦が主宰
くむ・あむ・おるをコンセプトに掲げ、
飛鳥・奈良時代にシルクロードより
隋・唐を経て伝わった唐組の技法を
伊豆蔵明彦が20年もの歳月をかけ研究、
現代に復刻生み出された「和唐組」を
ベースにした着物や帯を製作していた。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維以外)
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、観劇、芸術鑑賞、お食事会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
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