商品番号:1535611
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
繊細すぎる糸目に、澄み渡る色彩の美。
京友禅の人間国宝第一認定・初代上野為二氏の技と志を受け継いだ、
『上野工房』より、美しき京友禅訪問着と西陣名機屋『鈴木織物』より唐織袋帯を合わせてご紹介いたします。
この伝統的な古典美あふれる佇まい…
すっきりとしながらも確かな気品と格調香り立つセット…
まずはじっくりとご覧くださいませ。
【 お色柄 】
≪着物≫
肌にさらりと心地よい上質な絹地。
こっくりと深みのある鳩羽鼠色を基調として、
灰青色で暈し染を施しつつ、松や帆掛け舟に囲まれた茶屋辻を描き出しました。
奥行き深く、繊細な仕上がりで正統派の古典を踏襲して。
伸びやかな彩りと丁寧なものづくりの姿勢がおのずと伝わってまいります。
ぴんと張り詰めた空間を湛えつつ、やわらかな懐かしみのある古典意匠。
名家がもつ卓越の色彩感覚によって成り立っていることがわかります。
≪帯≫
まず、お手にされるとその軽さに驚かれると思います。
ボリュームある見た目からは想像もできない、上質なお品であることの証。
しなやかな帯地にふくよかな唐織の美しい主張が…
目に心に、よきものであることをしっかりと伝えてくれます。
地色はまろみのある白色と白鼠色で段暈しを織りなして。
その地にふうわりとした唐織による百合があしらわれました。
さりげない金糸使いが品良く煌めきます。
古典にのっとった、それでいて他とは異なる感性の力。
伸びやかな彩りとデザインが、本当に素敵です。
富貴な唐織の織り味も本当に確かなものですので、
ハイセンスな中にもこだわりある帯姿をお楽しみいただけることでしょう。
和の趣にしっかりと基づいていながら、洗練された印象を。
訪問着、付下げ、色無地、格高い小紋などとのコーディネートでお楽しみくださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 織文意匠・鈴木について 】
京都紫野・大徳寺の門前に店を構え、
明治四十年の創業より西陣織に携わり続ける名門織匠・鈴木。
京都国立博物館収蔵の古い能装束に感動を覚え、
以降、伝統と革新の調和に真摯に取り組んできた現当主。
「第一印象がとても大切な西陣織との出会い。初めて触れる京都ならではの絹織物は特別な魅力を感じるものでありたい―」
その思いを『織文意匠 [shokumon-ishou] 』という号に変換し、時を経ても"新しい"感覚を持ち、使い続けるほど深みを増す西陣織の素晴らしい創作品を作り続けていらっしゃいます。
※『織文意匠』とは、織物の模様=「織文」と装飾上の工夫やデザイン=「意匠」との造語。
【 弐代目上野為二(四代目上野眞)について 】
京友禅作家
京友禅の名門・上野家の四代目
※1955年に始まった重要無形文化財及び保持者の
認定で、最初に認定をうけた友禅の人間国宝
初代・上野為二を祖父に持つ。
初代上野為二は古代加賀の研究を元に
京友禅に加賀友禅の趣きを加えた技法を生み出し
日本画と洋画双方の技術を学ぶことで絵画的
テーマと表現を深めた。
上野家のお家芸は繊細な糸目と独特の配色で
表現された茶屋辻や御所解模様で、初代上野為二が
残した松の図案は「上野家の松」として有名。
その作風を引き継ぎ、二代目・上野為二は
古代加賀の柄行を現代調にアレンジした作品を
制作している。
※1955年同時認定を受けた人間国宝は
加賀友禅 木村雨山
京友禅 田畑喜八
【 経歴 】
1957年 京都生まれ
1980年 学卒後、京友禅の染匠高橋啓に入門
1983年 上野を継いで先代職人たちと共に研鑽に励む
2003年 弐代上野為二を襲名。
■上野家初代 上野清江(明治4年~昭和18年)
絵画をよくし、茶人で俳句や和歌にも精通。
■上野家二代 上野為二 (明治34年~昭和35年)
重要無形文化財保持者・人間国宝
古典衣裳を模写し、自己の美学で再構築、
新しい友禅の形式美を築く。
昭和13年、友禅の世界で初めて
重要無形文化財保持者に認定を受ける。
■上野家三代 上野忠夫(昭和6年~昭和52年)
現在の上野工房ビルを建築
■上野家四代 上野眞(昭和32年~)
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
大丸扱い品
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.35m
西陣織工業組合証紙No.1237 鈴木謹製
耳の縫製:袋縫い
六通柄
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
---|---|
裄丈 | 64.5cm(1尺7寸0分) |
袖巾 | 32.5cm(0尺8寸6分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 26cm(6寸9分) |
後巾 | 31cm(8寸2分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66cm(1尺7寸4分) 袖巾32.5cm(8寸6分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、初釜、パーティー、お食事会、お付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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