商品番号:1520737
(税込)
【 仕入れ担当 戸高より 】
琉球の上流階級専用の織物として十五世紀頃から琉球王府の織物として
その歴史を紡いできた首里織…。
中でも最も格式高く、珍しい首里花倉織の
繊細な九寸名古屋帯をご紹介致します。
織り上げはアトリエITO主宰、
日本工芸会正会員の【 伊藤峯子 】氏でございます。
古の琉球に思いを馳せて雄大な自然、おだやかな時間の流れ、
そこに素朴な手のぬくもりを伝えるその風情をご実感いただきたく。
ごくごくシンプルではございますが、
重なり合う色と織によって表現された氏の心意気。
見るほどに深い味わいと伝統の感じられるお品でございます。
どうぞお見逃しないよう、存分にご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
さらり、軽やかで密に織り上げられた帯地は淡黄色を基調として。
そこに穏やかな色彩の格子を表現致しまして、
規則的に絽の組織と、様々な意味を込めた花織の浮き紋が織り描かれました。
意匠の自然な凹凸によって生まれる陰影、大地に根ざした深みを感じさせる色使い、
それらが合わさって生まれた素朴な味は民芸味と優しい温かみを感じさせます。
伝統の技に独特のお色使いで仕上げられた素敵なお品でございます。
色無地や小紋、織のお着物とのコーディネートで
肩を張らない自然でモダンな和姿に。
首里ならではの高い技術による花倉織を組み合わせた、
氏の高いセンスがたっぷりと詰まったひと品です。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
◆最適な着用時期 9月上旬~翌6月下旬の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
※仕立て上がり時のたれ先は無地となります(メーカー推奨)。たれ先柄あり仕立てをご希望の場合はご指示ください。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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