商品番号:1520736
(税込)
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【 仕入れ担当 戸高より 】
その昔、身分の高い者だけに着用を許され一般的には禁断の布であった紅型。
絵師が図案を描き彫り師が型紙を彫り、
それを紅型三宗家と言われる染め師が完成させるという形態で
匠の技が守られてまいりました。
廃藩置県によって王朝の庇護はなくなった後は、
戦争によって多くの型紙や道具が失われ一度は消え去りかけた技。
その日の生活さえままならぬ状態の中で辛苦を乗り越え、
創作を続けた職人の情熱によるものでございます。
この度ご紹介致しますのは先述致しました紅型三宗家のひとつ、
知念家の【 知念績元 】氏の作品でございます。
ほとんど弟子をとられないため、城間氏や玉名覇氏など他の作家より
世に出回ることの少ない一条。
鮮やかな色合いはそのままに沖縄の華を意匠の世界に投影した
お着物と相性抜群になるよう仕上げた琉球紅型九寸帯でございます。
琉球絣や久米島の紬、花織といった南国の織物にもよく似合いますし、
その他、色無地や小紋などのやわらかものから大島や結城など、
手仕事のお着物にもよく似合うことと思います。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性で表現する紅型という染めの芸術。
妥協の許されない本物の仕上がりを、
ぜひともお手元で、じっくりとご堪能いただきたく存じます。
【 お色柄 】
今回染め上げられた素材は、しなやかな丹後ちりめん地。
地色は潤色を基調に細やな花菱の地紋がほのかに浮かび上がる地風です。
お背中には沖縄の定番花意匠「でいご」の花を
紅型らしく色彩の濃淡を豊かに多彩な綾で表現した花唐草を表現致しました。
琉球紅型の意匠力・色使いで表した南国の情景は着姿にも抜群に映える、
美しい仕上がりでございます。
蒼い海、蒼い空。
だからこそ生まれた感性を…。
いつかは…と憧れ方が多いのも頷ける逸品でございます。
【 知念びんがた工房について 】
戦前、紅型は薩摩侵攻や廃藩置県など、
琉球の外からの影響により殆ど作られていない状態にあり、
昭和に入るとその殆どが消滅の危機に瀕した紅型の技術。
紅型をしていてもやはり生活はできない…
そんな苦難の時代の中で、知念の紅型の技術を唯一継承、
守り続けていたのが積元氏の父である知念績弘氏。
積弘氏が戦前の低迷期も紅型を続けてきたきたからこそ
知念の紅型は守られたと言っても過言ではありません。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
◆最適な着用時期 9月上旬~翌6月下旬の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、ご友人との気軽なお食事、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、紬など
※仕立て上がり時のたれ先は無地となります(メーカー推奨)。たれ先柄あり仕立てをご希望の場合はご指示ください。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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