【 仕入れ担当 中村より 】
現代の加賀友禅を代表するトップクラスの
名匠の大変希少な1点をご紹介させていただきます。
巨匠・百貫華峰氏による傑作黒留袖のご紹介です。
東京にて染色の技法を学んだ後、金沢に帰り、
1966年より故・人間国宝木村雨山氏に指導を受け、
1988年・1991年日展にて特選を受賞された経歴を持つ華峰氏。
名実ともに力のある、加賀友禅界の歴史に刻まれる名匠でございます。
氏の作風らしい正統派の花鳥図を染め描いた逸品。
今回は西陣の名門≪川島織物≫の袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
慶事に相応しいハイクラスのフォーマルセットでございます。
このお値段でご紹介ができますのもセット価格ならでは。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 色柄】
[着物]
師から弟子へ、脈々と受け継がれた確かな技。
今回ご紹介のお品は、巨匠・百貫華峰氏らしい、
やわらかなタッチの花鳥図を配した作品でございます!
生地は重みのある特選の縮緬地を使用。
深い黒に染上げられたそのこだわりの絹布に、
伝統の加賀五彩を用いて四季の草花とともに、
鳥の意匠が染め描き出されております。
[帯]
淑やかな煌めきを放つしなやかな黒の帯地。
高雅な箔糸に、鮮やかな色箔糸にて
古典の格調高い名物裂文様を段に込め表現いたしました。
シンプルでありながらも、洗練された華やぎのある仕上がりとなっております。
ハレの良き日に、しっかりと映えるその風格。
流行すたりのない確かな意匠は、末永くずっと受け継いでいっていただけるもの。
【 川島織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.644
1843年(天保14年)創業
創業者 初代 川島甚兵衛
川島織物セルコン製の帯には、三本線と
軍配マークが織り込まれている。
初代・川島甚兵衛が京の地に創業して以来
その卓越した織物技術により美術工芸品としての
織物を多く手掛け、帯はもとより緞帳や能装束、
打掛などを製作している。
西陣では龍村と並び称される双璧をなす名門。
二代川島甚兵衞が、自らが織物の祖と仰ぐ
聖徳太子ゆかりの軍配扇を京都の広隆寺で目にし、
その図柄を商標に採用。
その後簡素化したものを、川島織物製の証として
「川」の字をイメージした三本線と共に帯に
織り込んでいる。
※2006年セルコン、川島織物販売と3社合併、
社名を川島織物セルコンに変更
【 百貫華峰について 】
百貫俊夫、またの名を百貫華峰。
画家にして、加賀友禅作家。
強い個性を持ち、新鮮味溢れる色使いが特に人気があり、
その色彩感覚から根強いファンの方がいらっしゃいます。
東京にて染色の技法を学んだ後、金沢に帰り、
66年より故・人間国宝木村雨山氏に指導を受け、
88年・91年日展にて特選を受賞された経歴をお持ちの作家さんです。
日展の審査員、評議員、日本現代工芸評議員としても活躍されておられ、
名実ともに力のある、友禅界の歴史に刻まれる作家さんです。
【百貫華峰氏 略年譜】
1944年 石川県金沢市生まれ。
1963年 東京美研荘にて2年間ローケツ染めを学ぶ。
1966年 木村雨山氏に師事。
1974年 日展に初入選し以後18回入選。
1977年 現代美術展審査員となる。
1979年 日本現代工芸展に初入選。
1981年 日本現代工芸展にて日本現代工芸賞を受賞。
1985年 日本現代工芸展にて日本現代工芸会員賞を受賞、
同年日展会友となる。
1988年 金沢市文化使節団として蘇州を訪問、同年現代
工芸美術家協会欧州視察団として西ドイツを訪問、同年日展特選。
1990年 日本現代工芸展審査員となる。
1991年 日展特選、1993年日本現代工芸展にて東京都知事賞を受賞。
1994年 日展審査員となる。
1997年 第16回全国豊かな海造り大会、天皇陛下御来県の際、テーブルセンター「遊漁」、染め額「鶴・松竹梅の図」の製作にあたる
2001年 南アフリカ・マンデラ元大統領に染め額「鳩月桜の図」、新ムベキ大統領に「おしどり月 紅葉の図」贈呈
2002年1月 アンゴラ国ロスマンス大統領に染め額「鶴の語らい」贈呈
2003年 第41回日本現代工芸展にて文部科学大臣賞。「窓際の女神と私」
2005年 第43回日本現代工芸展にて内閣総理大臣賞。「静寂」
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
[着物]
絹100%
たち切り身丈171cm(背より身丈158cmまで) 内巾36cm(裄丈68cmまで)
[帯]
絹100% 指定外繊維以外
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.39【川島織物】謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご親族のご結婚式(既婚者)・式典へのご参列、叙勲など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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