【仕入れ担当 中村より】
刺繍や金彩を一切用いない、本加賀友禅のおきもの。
ただひたすら純粋に、染めの美を追求した逸品。
鶴見保次氏の流れをくむ加賀友禅作家、
堂端勉氏による訪問着。本当によきお柄のお品をご紹介いたします。
人間国宝である故・北村武資氏の代表シリーズ、
煌彩錦袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
これ以上ない最高のフォーマルセットでございます。
まずはどうぞご覧くださいませ。
【お色柄】
[着物]
しっとりと肌にやわらかく、
水分を含んだように滑らかな上質の浜ちりめん地。
お色は女性らしく上品な薄葡萄色に染め上げて…
お柄には葡萄と典雅な華文の意匠が、まるで水彩画のような面持ちで
幻想的に描き出されております。
[帯]
繊細かつ密に綾なされた、
細やかな銀糸による菱目の地紋。
その菱目が漣のようなこまやかな陰影を生み出し、フラットな面に奥行きを演出しております。
細緻な銀の帯地に、金銀糸と白色の配色にて、
七宝山吹の意匠が織り出されて…
華やかさを感じさせながらも、確かな技術に裏打ちされた品格と、
優美で柔らかな表情を演出してくれる事でしょう。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
[着物]
絹100%
たちきり身丈約180cm 内巾約36.5cm(最大裄丈約69cm)
経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙、加賀染振興協会の証紙がついております。
[帯]
絹100%(金属糸繊維除く)
長さ約4.4m(御仕立て上がり時)
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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