商品番号:1503330
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【仕入れ担当 吉岡より】
澄んだ空に地平線の果てまで広がるコバルトブルーの海。
強い日差しに熱せられた風が肌を撫で、
太陽に向かって背を伸ばす花草の間をするりと抜ける。
恵まれた豊かな自然と育まれてきた伝統がそこにございます。
自然に首里の織物に触れられて育った生粋の織人、ルバース・ミヤヒラ吟子氏。
希少な氏の作品をご紹介させていただきます。
全ての工程をお一人でなさっておりましたので、
創作点数も多くはなく、希少なお品でございます。
最近では問屋さんをまわっていても見かけることはなくなりました。
それ故にこれからその価値はどんどんと上がっていくことでしょう。
美しく状態の良い掘り出し物の逸品をお届け致します。
どうぞこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【色・柄】
シンプルに見えて実に表情豊かな織りの風情。
厳密な計算によって考えられる図案の美しさもさることながら、
複雑な花綜絖を完全に自分のものとしなければ絶対に成しえない手技の確かさ。
高度な技を要する織りものですので、
一度手にとって見ていただければ、
その素晴らしさを一目見て感じとっていただけることと存じます。
素材の質感豊かでありながらも、さらりとした手触りの帯地。
優しい薄香色の帯地に、淡い白緑色、藤色、黄色を加えて
シンプルな道屯織による間道模様が配されております。
絹の艶めきをダイレクトに感じられる織り上がり。
一つ一つ、見れば見るほどに奥深く。
惹き込まれるような魅力がございます。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【 ルバースミヤヒラ吟子氏について 】
人間国宝:宮平初子氏の実子であり、沖縄県指定無形文化財保持者、
幼き頃より、母、初子氏の機織りの様子や織り上がった布とともに、
自然に首里の織物に触れられて育った生粋の織人、ルバース・ミヤヒラ吟子氏。
初子氏は首里織のみならず、多くの染織作家や職人が神様のように畏敬の念を抱いている人物でもあります。
初子氏に導かれ、染織の世界に魅入られた人間がなんと多いことでしょう。
その才能と情熱の遺伝子をまっすぐに受け継いでいらっしゃった方ですが、
残念ながら2018年、惜しまれながらご逝去なさいました。
平成3年には、「本場首里の織物(首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織・花倉織・ムルドゥッチリ・手縞(てじま)・煮綛(ニーガシ)芭蕉・花織手巾(ティサジ)の7つの技法)」で、初子氏と同じ沖縄県指定無形文化財保持者の認定を受けられており、また、県立芸大教授としても活躍されておりました。
今現在、吟子氏が染め上げた糸は僅かに残っているそうですが、
吟子氏が糸から織まで手がけられたお品はこれ以上増えることはなく、出回っているもので最後となります。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100% 長さ約3.8m(お仕立て上がり時)
柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、街着など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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