商品番号:1489695
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
この作風に界切線、
タレ先を見るとやはり…そこには洛風林の文字。
洛風林と言えば帯地制作に必要な機を持たず、
その製織を西陣の機屋さんに委託するといった形態。
洛風林の制作理念の元に集まっていた機屋は
帯屋捨松や勝山織物、桝屋高尾、個人名では北村武資氏など、
錚々たる面子が揃い、洛風林同人として記録が残っております。
今回仕入れてきたのはその洛風林同人の一つ、
創業170年を超える老舗、ぎをん齋藤。
そのぎをん齋藤帯制作を担っております齋藤織物による逸品でございます。
センスあふれるお柄に確かな織りの技、しなやかな素材感、
お手元でご堪能いただきたく存じます。
【 お色柄 】
信じられないほどしなやかな生地風で、想像もできないほど、
しっかりとした織くちは何度締められても丈夫で、
何度も確かめていただきたい渾身の仕上がりです。
斜めの伸縮性にとび、横には伸びないという復元力の強さが、
締めやすく、しわになりにくい地風です。
ふうわりしなやかに織りなされた濃鼠色の帯地。
意匠には煌めきを抑えた花意匠を込めた段模様を織りなして。
随所に浮かぶ節糸が奥行を演出し、
時代を越えて継承される伝統工芸の真髄をご堪能頂けることでしょう。
現実的に求められるような価格で齋藤織物の逸品を出品できるのは、またとない機会だと思います。
代々とお譲り続けられる至高のひと品を…
自信と責任をもっておすすめいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 洛風林(らくふうりん)について 】
創業者である堀江武氏は1923年、当時西陣帯地界の
重鎮であった三宅清治郎の元で修行、独立後、
1954年屋号を「洛風林」 とし独自の作品作りを開始。
帯地の制作にあたっては自社で機は持たず、
洛風林同人と呼ばれる西陣等の機屋に製織を依頼する形で
帯づくりを行う。白洲正子や伊兵衛工房の高林淑子をも
魅了した、洛風林の独特の世界はこの多岐にわたる機屋や
作家に依頼することにより帯として完成されている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.5m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、趣味のお集りなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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