商品番号:1422197
【 仕入れ担当 中村より 】
本各地の紬に無地は存在いたしますが、
「久米島の無地」という希少性は、本当に魅力。
さらにその中でも希少なお品を仕入れて参りました。
その人気ゆえに問屋さんの在庫もほとんどございません。
今回たまたまご紹介が叶いました。
ぜひこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【お色柄】
無地でありながら…
なぜか感じられる豊かな奥行き、
シンプルな金色(こんじき)が演出する和の知的感性、
大人の女性の上等カジュアルに、これほどふさわしいお品はございません。
糸染めには、やまももとクルボーの草木染めがなされております。
絣ものではございませんので、重要無形文化財に指定される技術の
一部のみを使用されて織り上げられたお品となりますが、
そこはやはり久米島紬、絹布を触る手をもふうわりと包み込むかのように
本当に趣深い地風が、紬の島の本物の技を感じさせてくれます。
現代の感性に、本当にしっくりくるおひとつ。
泥染めの茶もその味わいが良いのですが、
どうしても民芸味が強く感じられるところですが本品は都会的な表情に仕上がっております。
今となっては、本結城の無地よりも出会うのが難しくなりました。
趣味性に富んだ様々な意匠の帯や、逆にさらに無地感覚の帯で、
スタイリッシュに上質さをお楽しみいただけることと思います。
物質的なあたたかみを超えて、織り手の心のぬくもりすら感じられる…
大自然が育む久米島の息吹を、どうぞ末長く大切にご愛用くださいませ。
【 久米島紬について 】
久米島紬には、政策的に紬織りを強制された歴史があります。
織物を貢納布として収めていた人頭税の時代…
苦しくも過重な税制によって、
皮肉にも織物の技術は飛躍的に向上したと言われております。
老いた織り子が、自分の手を示しながら、
織り方が下手だと言われて役人に鞭打たれたことをとつとつと語った時代―
貢納布の制度は200年以上続き、
自由に生産ができるようになったのは明治の時代からですので、
そう昔のことではありません。
化学染料による染め、機械による大量生産をかたくななまでに拒否。
草木染め・泥染め・手織りの「手仕事」を誇りにして、
一反一反、地道に織り上げられてきたのが久米島紬なのです。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ12.7m 内巾38cm(裄最長約72cm)
沖縄織物検査済之証、沖縄県伝統工芸品之証がついております。
※湯通し済
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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