商品番号:1558567
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
2022年6月、加藤改石氏が100歳でお亡くなりになられました。
1977年より加藤手織牛首つむぎ代表を努められ、牛首紬の再興・継承に尽力した氏。
その改石氏の思いが詰まったお品でございます。
本当に希少なお品でございます。
年々ご紹介数は少なくなる一方です。
氏を偲んでご紹介させていただきます。
染織ファンの方、どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
贅沢にも加藤機業場の紬地を白生地に使用した一枚でございます。
素材感たっぷりの、素朴でしっかりとした牛首独持の風合い。
通常の縮緬地とは違い、紬地に描き出すためには高い技術と根気が必要とされます。
節感の強い生地には染料溜りなどができやすく、難しいものです。
穏やかな深川鼠色を基調にして、
更紗蝶模様を幻想的な色彩で表現しております。
流行りすたりのない柄行ですので、末永くご堪能いただけることでしょう。
しっとりと落ち着いた、大人の女性らしい佇まいをお楽しみ下さい。
【 加藤改石の牛首紬について 】
近年、加藤機業場の作品を見かけることは本当に希少となってきました…
黄綬褒章受賞の牛首紬加藤機業場の「石」の文字。
ごく限られた問屋にしか生地が納められませんので、
「石」マークのついたお品は、それだけで大変な価値がございます。
第二次世界大戦以後次々と廃業していくなかにあって、
ただひとり残り、糸作りを続けた加藤志ゆん氏。そのご子息、加藤改石氏の紬地で御座います。
糸作りから織り上げるまで、全ての工程は手作業…
通常一度に一疋(二反分)織る際には、一週間かかりますので、
月産では十数点しか織り上げることができません。また、取扱いルートが
きっちりと決まっており、ごく限られた問屋にしか生地が納められませんので、
「石」マークのついたお品は、それだけで大変な価値がございます。
経緯(たてよこ)に100%の手座繰り糸を使っているだけあって、
その風合いは本当に素晴らしいもの。丁寧な手織りのお品ですので、
そのしなやかな風合いと丈夫な生地質は、この先も何十年と変わることなく
御召になる方のお手元でご愛用頂ける上質の証でございます。
【 牛首紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
石川県指定無形文化財(先染紬)
石川県の白山市で作られている織物。
2匹の蚕(かいこ)が作った玉繭(たままゆ)から
糸を紡ぎ出し、糸づくりから製織までの
ほとんどの作業が手作業で一貫生産される。
また、釘に引っかけても釘の方が抜けてしまうというという
柔らかな風合いに備わる驚異の強度を誇り、別名
「釘抜紬(くぎぬきつむぎ)」とも呼ばれる。
絹100%
長さ12.7m 内巾36cm(最大裄丈約68cm 肩巾袖巾34㎝)
白生地には加藤機業場 加藤改石の牛首紬地を使用しております。
通産大臣指定伝統的工芸品の証紙がついております。
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、ディナーなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)