商品番号:1539986
(税込)
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【 仕入れ担当 更屋より 】
ふわりと浮かぶ意匠…
日本の中で一番古い歴史を持ち、公家や将軍・大名たちの装束を織る「御寮織物司」として、
逸品を織り続けてきた機屋『紋屋井関』の色無地の特選西陣紋御召と
様々な織物の研究に関わる中で研鑽された織物、『四代目 蔦屋久兵衛』による袋帯を合わせてご紹介いたします。
織りの着物の最上級の御召。
御召の着物は、柄ゆきによってTPOが決まると言われています。
非常に扱いやすい藍のお色味を惹き立たるような落ち着いたお色柄の帯コーディネート。
お目に留まりましたら、どうぞお見逃しなく。
【 お色柄 】
≪着物≫
するりとしたやわらかな織地。
その地を薄藍で一面に染め意匠には桐竹鳳凰を住まわせました。
鳳凰は桐の木に住み竹の実を食べる、という中国の伝承がございます。その光景を意匠に落とし込みました。
古くは天皇専用の紋様とされていたようです。
現代となり、多くのアレンジを加えられている桐竹鳳凰文。
柔く、うっすらと地紋に浮き上がるそのさまが静かに、けれど確かな力を分けてくれるようです。
しっとりと落ち着いた色彩に浮かぶ意匠…
帯合わせもしやすく、流行り廃りもない一枚。
この機会にぜひご検討下さいませ。
≪帯≫
密に織りなした薄梅鼠色の帯地。
その地に表された正倉院葡萄唐草。
煌めく金銀糸にヴェールをかけたような天鵞絨織が
大人女性の後ろ姿に高級感と洒落感をもたらす素敵な一条でございます。
一目で良き仕事ぶりが見て取れ織りの力強さを感じていただける作品に仕上がっております。
お気に入りの帯として長くご愛用いただけると幸いです。
どうぞこの機会をお見逃しのないようお願いいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【天鵞絨織(びろーどおり)について】
モール織は、経糸に地組織を作る地経と、
数種の色で輪奈〔文様の輪状の部分〕を創る経の2種類を用意し、
それぞれ別の経巻具に巻き、輪奈の長さにより経を加減し、
地経より長くして平織りで経糸を織り入れてから輪奈の経を引き上げ、
仮に針金〔太い糸〕を通し入れて再び緯糸を織り入れて…
これを繰り返して最後に針金(太い糸)を、引き抜き輪奈としたものです。
針金上の経糸をナイフで切り、毛羽をつくったものが天鵞絨(ビロード)であり、
そのため輪奈の経を毛羽経ともいいます。
【 紋屋井関について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.1318※
※1953年の西陣織の証紙制度登録参加時点では
証紙番号はNo.1。当時の登録名は「井関」。
(当時の組合加盟社の中の38社が証紙登録開始)
番号は、当時参加した織屋の名前・いろは順で
決定されていた。
室町時代から500年以上続く日本の中で一番古い
歴史を持つ機屋。
四代昌庵が岡本尊行に紋織技術を伝授し、
西陣織が始まったとされることより、
「西陣織の始祖」「紋織の祖」とも呼ばれる。
現在は十九代当主。
1555年(元治元年)初代井関宗麟が日本で初めて
空引機を考案し、高級な紋織物国産化を完成させた。
公家や将軍・大名たちの装束を織る「御寮織物司」として、
宮廷文化を彩る逸品を織り続けた井関家には
「桐竹鳳凰麒麟文」を筆頭におびただしいほどの
古代裂が残されており、今日のものづくりの
礎となっている。
また、素材として絹糸は「宮糸」と呼ばれ、禁裏装束のみに
用いられた幻の糸(現在の14中生糸、極細で特に光沢性と
弾力性に優れている)を使用、金糸・箔はすべて本金・
本プラチナ・本焼銀を使用している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
【着物】
表裏:絹100%(縫製:手縫い)
◆八掛の色:吹き寄せ四季花紋
※パールトーン加工済み
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.8m(長尺)
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
身丈(背より) | 156cm (適応身長161cm~151cm) (4尺1寸2分) |
---|---|
裄丈 | 68cm(1尺8寸0分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 50cm(1尺3寸2分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 31cm(8寸2分) |
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お付き添い、観劇、音楽鑑賞、お出かけなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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