商品番号:1543180
【 仕入れ担当 渡辺より 】
京都・祇園を代表する高級呉服店『ぎをん齋藤』。
祇園町の芸妓、舞妓の花柳界をはじめ、
料亭の女将や茶道・華道などの世界でも多数のご贔屓を抱えていることで知られる一流の呉服店です。
その『ぎをん齋藤』の帯制作を担っているのが【齋藤織物】。
通常であれば限られたルートでしか、ご紹介の叶わない大変希少なお品でございますが、
今回は西陣の老舗帯問屋さんより、特別に一点限りお譲りいただくことが叶いました!
和服の本流であり続ける事にプライドを持ち続ける齋藤織物による他に類をみない傑作品。
現在では国が文化財としての価値を認め、
たれ先に『文化庁文化財保存技術指定』と織り込みが誉れの証。
家宝にしていただいても、もちろん結構なひと品ということです。
仕上がりを見ればわかる手仕事の妙…
この素晴らしさをぜひお手元でご堪能くださいませ!
【 お色柄 】
筆舌に尽くし難いというのはこの帯のことを言うのでしょう。
お手を触れていただければおわかりいただけることと存じます。
生経(きだて:生糸の経糸)の、なめらかかつしなやかな帯地。
淡いアイボリーのその地に
凜と織りだされた2本の金に支柱と
ボリュームたっぷりの唐織により
絡みつくように織りだされた葡萄の実と蔦葉のデザイン。
こちらの意匠は、
奈良は勝手神社蔵の能装束「格子葡萄文様方身替縫箔」の葡萄文様の繍を織物で表現しております。
緯糸には撚りの少ない練り糸をたっぷりと使用し、
刺繍のような艶とボリュームのある文様を織り出しました。
経糸には国産の蚕からとれる糸を「座繰り」により手引きした
基調な「だるま糸」を使用しており、
張りのある生地感としなやかさが特徴的な仕上がりとなっております。
【 ぎをん齋藤・齋藤織物について 】
『ぎをん齋藤』は創業が天保年間、現当主で七代目となる斎藤貞一郎氏が率いる、
百七十年余りの歴史をもつ老舗呉服屋の自社製造織元となります。
そのぎをん齋藤のイメージを形にし生み出してらっしゃるのがこの齋藤織物。
齋藤織物の物づくりの根底には、徹底的に素材にこだわり、
人間の手のぬくもりが感じられる技術が流れています。
おいしい料理には新鮮な食材が必要なように、帯作りにもいい素材が必要です。
斎藤織物の素材へのこだわりは、世界中どこへでも探しに行くほどの徹底ぶりです。
例えば、中国やブラジルで養蚕された繭をブレンドし機械で製糸した絹糸と、
滋賀県浅井町で手製糸した絹糸では、風合いや発色においても大変大きな差が生まれるなど、
徹底的に素材を研究し、最高の帯を作り上げることを使命としています。
【 江州だるま糸について 】
現在、全国で2ヶ所でしか製糸されていない貴重な絹糸。
1年に2回、つやのある春蚕と秋蚕の糸から取られています。
セリシンを多く含んだ繭から手引きしたこのだるま糸の特徴は、硬く
帯の経糸(たていと)に用いるとハリがあり、しなやかな風合いに仕上がります。
そのため、齋藤織物さんのボリュームのある唐織の緯糸(ぬきいと)を支えるのに適しており
齋藤織物のこだわりの一つとして、唐織の帯に使用されています。
織り上がりの特徴としては、地に縦すじ状の「さし」と呼べれるムラができます。
この「さし」や糸の太細による節ことが、桃山時代由来の手機「だるま糸使用」唐織の本物の証でございます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、叙勲、結納、初釜など
◆あわせる着物 留袖、訪問着、付下げ、色無地など
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