商品番号:1534980
【仕入れ担当 吉岡より】
王家のための高貴な衣。
首里花織―。
そしてその第一人者、人間国宝 故・宮平初子。
高度な首里織の七技法を伝承する稀有な存在。
その実子にあたられるのが、今回ご紹介の宮平一夫氏でございます。
ただでさえご紹介の機会が限られる氏の作品。
なんと今回はお着物でございます。
ごくごく、シンプル。
それ故に際立つ織技術の繊細さ。
そしてこの美しい色彩。
画面上ではどれだけお伝えできるか…。
『首里花倉織』
その味わい深い表情を是非ご堪能下さいませ。
【色・柄】
今回ご紹介するお品は『首里花倉織』によるお着物。
もともと花倉織は、琉球の王家専用の、格式を誇る夏衣でした。
花の形を浮かびあがらせるとともに…
部分的に糸の密度を変えることで、
生地に透け感を演出するのがその特徴です。
実に高度な技を要する織りもの。
この絽目を織り上げる為にかけられる、大変な手間と労力…
糸の本数は同じなのに絽目を出すという事は、
この透かし織り部分の糸を圧縮し、二本の糸を一本にし、
そして均一に力をかけて織り上げていきます。
他の織物で見る絽目よりも、実に細やかに織り成された花倉織は
ひと目で分かるほどに洗練された仕上がりとなっております。
一見刺繍かとみまごうほどの文様美は、
丹精込めて織り上げた織り手さんの心を、ふんわりとやさしく伝えてくれます。
手に心地よいさらさらとして軽やかな質感。
穏やかな砂色一色で織りなされた絹地には
花倉織独特の細やかな絽目が市松状に織り成されて…
全体に統一感のある色使いと、繊細な花倉織の表情は
他の織物とは一線を画す趣味性と品格を備えております。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%
たち切り身丈180cm(背より身丈168cmまで) 内巾36cm(裄68cmまで)
首里織工房のオリジナル証紙付き
◆最適な着用時期 5~6月・9~10月(単衣仕立て) 10月~12月・3月~5月(袷仕立て)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
解地入れ6,050円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
解地入れ6,050円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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