商品番号:1534493
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
京友禅のはんなりとしたムードに、
加賀友禅独特の外を深く内を淡く染め上げる暈し(ぼかし)に自然味ある彩り…
二つの魅力を併せ持つ京加賀作家【内藤俊山】氏による、
本手加工京加賀友禅訪問着のご紹介です!
そよ風を感じるような優しい空気の中、
さらりと花の薫りが立つような麗しい佇まい。
一つ一つの花弁に表情がありながらも、
全体でまとまったときに新たな表情として醸し出される美の調和。
構図、色彩、リズムにおいて印象的な美観を放つひと品です。
今回は老舗機屋ふくいの袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
どうぞ一度お手元でご覧くださいませ。
【 お色柄 】
[着物]
触っていただきますとまず驚かれますのが絹のやわらかさ…
まるで肌に吸い付くようにしなやかな生地は、お身体のラインに優しく添って、女性らしいシルエットをつくり出します。
そのさらりと心地よい上質な絹地は、
白紫色をベースに淡黄色を一面に染め上げました。
お裾に品のある薄灰色や爽やかな薄青磁色の暈し染を施しました。
意匠には若松に咲き誇った枝垂れ桜の意匠を描き出しました。
贅沢な構図で一面に描き出されました。
情緒溢れる意匠。
はんなりとした地色に良く映える意匠は、
いつまでも美しく、そして優雅な印象へと誘ってくれる極上の一枚…
京加賀友禅らしい彩りに、作家の個性がセンスよく仕上がった最上級の仕上がりでございます。
[帯]
シックな深紫色の帯地をうめつくすばかりに、
織りなされましたローブ・デコルテの流水意匠。
その上には梓、浜茄子、五葉つつじのお柄が上品な色彩で織りなされております。
これだけの箔糸を用いながらも華美になりすぎず、
意匠の色彩と絶妙に調和しております。
上品な色調と古典の女性らしい題材で、おきもの姿に大人の女性としての華やぎと格調をしっかりと身に付けさせてくれる一本です。
古典の文様を、ここまでハイセンスな意匠へと昇華させているところは、
やはり名門 ふくいと納得せずにはいられません。慶びのお席の後姿に、必ずや高尚な品格と洗練された気品をあふれさせてくれることでしょう。
【 京加賀友禅について 】
京都で生まれた染技法を、
加賀生まれの創始者が故郷に持ち帰ったのが今の原型と言われております。
加賀友禅は植物を中心とした写実的な文様が基本です。一方、京加賀友禅は植物以外に文様化された模様(有職文様など)もございます。
共通の特徴は両方とも刺繍や金箔などによる加飾をほとんど施しません。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[着物]
絹100%
たち切り身丈約172cm 内巾約37cm(最大裄丈70cm)
白生地には、特選丹後ちりめんを使用しております。
[帯]
絹100%(金属糸繊維除く)
長さ約4.35m(御仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.295 ふくい謹製
耳の縫製:袋縫い
お柄付け:六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴、式典、パーティー、ご入卒式の付き添い、格のあるお茶席など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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