商品番号:1526120
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
幻想的な意匠美に魅了されて…
雑誌「美しいキモノ」などの専門誌でも有名で、
独自の感性で辻が花を求道する絞り工芸の大家『翠山工房』。
翠山工房といえば、独自性ある美しい辻ヶ花のお柄の
イメージがございますが、今回ご紹介させていただきますお品は
翠山工房では珍しモダンテイストの唐花柄の訪問着でございます!
確かな技術に裏打ちされた秀麗な絞り染。
それら存分にお楽しみくださいませ。
【 お色柄 】
≪着物≫
やわらかく程よいシボ感が心地よいちりめん地。
全体に銀箔糸を配した地は光を受けて艶めき立ち
大人の色香感じる淡藤色を基調に色彩が溶け合うような
地色に染めなされました。
意匠には儚げに描かれた辻ヶ花…
空想華であることから華やかで、季節を問わない
大変人気のお柄を白藤色の暈し染めと共に見事な感性から
幻想的に表されております。
統一された全体の彩りの中に映える添えられた金彩は
華やかながらもしっとりと気品を感じるほどです…
纏えば、飾り気があるのに落ち着いて見える、
そんな品良き美をお楽しみいただけることと存じます。
お目に留まりましたら、どうぞお見逃しなくお願いいたします。
≪帯≫
銘「 琳派御山文 」
しなやかな質感に密な織味、程よい張りを感じさせる綴れの帯地。
変わり段文にて表された菱文や梅の意匠は落ち着いた色彩にて
立体感たっぷりに織り表されました。
ふんだんに用いられた金糸の輝きも決して華美すぎず、品よく煌いて…
光の粒を撒いたような象牙色の帯地はお柄を惹きたてます。
お柄は重厚でいながら、織味は軽くしなやかでございますので
長時間結んでいただきましても負担にならない仕上がりでございます。
流行り廃りのないお色柄でございますので長く重宝していただけ
古典模様をまとう喜びをお楽しみいただけることと存じます。
留袖、訪問着、付下げ、色無地などのお着物とのコーディネートで、
その確かな織、一線を画する高雅な帯姿をお楽しみいただけることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 桐屋 翠山工房について 】
越後妻有の里(中魚沼郡)の山々。
翠(みどり)濃く、水清くして美しい…
「翠山」とはさかのぼること120年前、
越後十日町の一流染匠・「桐屋」四代前の田村久平が使用していた「雅号」です。
十日町辻が花の名門といえば、言わずと知れた「桐屋」の名。
久平はこの地に「翠山工房」を命名し、創作活動を始めました。
長年辻が花のみを研究し、その美しさを高めることに専念。
独特の色彩美に、艶やかかつ華やぎあふれるムード…
お着物好きにはもちろんのこと、問屋間でも一目おかれる存在です。
残念ながら2018年12月末に桐屋は廃業されたため
その創作品は市場に現存するもののみでございます。
※2019年より、桐屋の伝統と技術を受け継いだ職人さんが
「翠山」として新しくブランドを立ち上げ、『翠山 辻ヶ花』を創作されています。
【 北尾織物匠について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.7
1947年(昭和22年)創業
2016年廃業
一流どころにしか作品を譲らないことで
知られていた西陣の名門機屋。
「錦繍」など高級袋帯を展開していたことで有名。
技術力の高さから、製織品は「北尾の帯」として
広く知られている。西陣織工業組合に設立から在籍、
西陣織の業界発展の一翼も担っていた。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
【 十日町友禅について 】
新潟県十日町地方で制作されている友禅染。
京友禅や加賀友禅等の他産地に比べると比較的に
若い友禅で、現代的な発想で柔軟に制作されている。
織物工業協同組合の青年部を中心に、商品開発に
積極的に取り組み、昭和30年代に京都から
友禅染の技術を導入。
昭和40年代に十日町友禅として確立した。
京友禅は分業制を取るが、十日町友禅は一貫生産で
制作される。
秀美、吉澤織物(吉澤の友禅)、島善、
滝泰などの染元が有名。
【着物】
表裏:絹100%(縫製:手縫い)
◆八掛の色:虹色
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
身丈(背より) | 155cm (適応身長160cm~150cm) (4尺0寸9分) |
---|---|
裄丈 | 64cm(1尺6寸9分) |
袖巾 | 32.5cm(0尺8寸6分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、パーティー、音楽鑑賞、芸術鑑賞、お食事会など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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