商品番号:1522196
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
やわらかな陽の光に包まれるような…
「絹のダイヤモンド」として古来より珍重されてまいりました、天蚕。
日本書紀では、
月夜見尊(ツクヨミノミコト)が保食神(ウケモチノカミ)を訪れた際に、
保食神が口からもてなしのごちそうを出したことに腹を立て殺してしまいました。
その死んだ神様から様々な穀物が生まれ、
眉からは唯一食料以外のもの『蚕』が生み出されたのでございます。
故に天の虫と書いて『蚕』。
今回ご紹介のお品はそんな神様からの大切な贈り物を意匠に用いた
大変希少なお品でございます。
お目に留まりましたら是非ともご覧下さいませ。
【 お色柄 】
ざっくりと…
程よく張り感のある紬地はまろみのある白色。
お太鼓には天蚕糸を用いて段模様があしらわれました。
絹糸のほとんどは、桑の葉を与えて育てられた繭を紡いで作られております。
しかし本品では自然環境の中で、野生の蚕がクヌギの葉などを食べ育った繭を紡いで作られた糸を使用しております。
どんな繊維にもまさる優美な艶と、天然のお色が特徴でざいます。
野生種である天蚕は、天敵が多く、天候の影響を多く受けるため、
糸に出来る繭は極僅かしか採れません。
その上、糸引きから織り上げまでを全て手作業で行わなければならないため、
天蚕糸の作品は、その数に限りがございます。
繊維一本一本が、それぞれ異なる色・太さを持ち合わせ、
二つとない、格別の面持ちとなっております。
無地調のため、お着物合わせもしやすいことでしょう。
それでいて、その存在感をしっかりと感じられる神秘的な魅力を秘めております。
本当にシンプルな表情のお品でございますが、よき素材を選び抜き、
確かな織り技で織り上げたからこそ…遠めにも力を感じさせる
仕上がりとなっております。
よき素材を選び抜き、確かな織り技で織り上げたからこそ…
しなやかな力強さを感じさせます。
ご縁あってのことと存じますので、
ぜひお手元にて極上の織物をご堪能いただきたく存じます。
【 天蚕について 】
「天蚕」とは、日本原産の野蚕のこと。
一般に「テンサン」「ヤママユ」などと呼ばれ、
ほぼ全国の山野に生息、主にクヌギ・ナラ・カシなどの葉を常食とし、
淡い黄緑色の繭を作ります。
この繭から繰糸した「天蚕糸」は丈夫で強伸性があり、
優美な光沢と野趣に富んでいたことから、高級織物などに利用されています。
ただ全国の収穫量から計算しても100kgも生産できない稀少性から、
「絹のダイヤモンド」 とも呼ばれております。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを4mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
※ご指定のない場合は標準の長さで仕立て上がります。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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