商品番号:1519348
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
他の機屋とは一線を画した独自の美の感性…
数々の名品を生み出している西陣の名門機屋、白綾苑大庭。
今回ご紹介のお品は、白綾苑大庭と、
既に店舗をしめられた青山みともさんとの大変希少な手織りの逸品…
生命の原点に戻るかのような美しい貝紫…
独特の色彩センスはそのままに…
お目に留まりましたら、是非お見逃しなく!
【 お色柄 】
しなやかに織りなされた、鼠色の地には、
大庭さんならではの色彩センスで織りなされた、
流水と松皮菱取に、草花の意匠をおりなして。
そこに織り出された貝紫染の彩りにより高貴な印象が漂います。
存在感をたっぷり醸し出しながら、
その織りの魅力を存分にご堪能くださいませ。
【 状態について 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 貝紫について 】
青山みともさんは、センスのいいお品をたくさん扱っておられましたが、
特に貝紫に関しては社長みずから南米までおもむき、
メキシコ水産庁より使用が認められ、
原材料を吟味、調達していたという自信とこだわりのお品です。
貝紫という特殊なお色は、その彩りの美と希少性により、
古代ローマなどでは高貴な位に就く者しか使用することが
できなかったと言われております。特殊な貝の色素
(1グラムの染料を採るために2000個もの貝を必要とします)から染め出した奥深い紫の色彩…
絹糸の染めも西陣でも選りすぐりの染職人との提携で、
いくつもの色糸を使い分け、他の製品にはない独自性を持たせています。
糸操から整経、綜絖、製織ひとつひとつの工程に対する情熱の結晶がこの作品です。
【 白綾苑大庭について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.840
1951年(昭和26年)創業
創業者:初代・大庭清三郎(大庭機業店)
大庭独自の撚糸法で製糸した諸糸、葛籠糸を使用、
見る人の目を引く大胆な図案や配色が特徴的。
表地、裏地共に同じ地合で同じ職人が
同じ機で製織している。
タレ先、または裏地に鳳凰印(鳥マーク)が
織りだされている。鳳凰印は創業当初から使用している
商標登録で、初代・清三郎が目指した華麗で
雅な織物を鳳凰に見立て作成された。
【 沿 革 】
戦前初代・大庭清三郎が他同人と共に織物製造
同人「白綾苑」を発足。
1951年 前身「大庭機業店」を創業
1972年 株式会社に法人化「白綾苑大庭」へ名称変更
1980年 織物研究室「テキスタイルハウス・オオバ」設立
2015年 大庭健嗣 代表取締役社長就任
2017年 大庭健嗣伝統工芸士認定
経済産業大臣指定伝統的工芸品
西陣織製織部門
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.3m
白綾苑大庭謹製
耳の縫製:袋縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、趣味のお集まり、お出かけなど
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています