【 仕入れ担当 中村より 】
古く西陣の歴史は古墳時代にまで遡り、
大陸から養蚕と絹織物の技術が伝来したためだと考えられております。
そこから何百年も繋がれてきた軌跡。
幾千もの名品を生み出してまいりました。
この度ご紹介させていただく【 帯屋捨松 】もその歴史は古く、
江戸・安政(1854年〜1859年)の間に西陣で創業致しました。
永きに渡るその歴史の中で、
名作と呼ばれるいくつもの一条を生み出しております。
量の生産より質を求め、伝統の美と古典の改新によって
現在でもオリジナルの図案を思考し続ける、名門帯メーカーとなりました。
きもの通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
十数人の従業員が「織り」に対する高い情熱を持ち、
上下の隔て無く真摯に向き合うからこそ出来上がる高い文化性と独自の解釈。
今までにもうっとりと、見染められた経験がある方も多いことでしょう。
【 帯屋捨松 】独自のハイセンスさが伺える帯。
モダンで現代的な和姿のアクセントに。
語りかけてくるような、独特のムードを感じ取っていただけることでしょう。
帯をアクセントとした装いに見る者を引きつける存在感。
洋装の方が多い現代のおきものシーンにおいても、
注目されるこだわりの和姿をご堪能いただけることでしょう。
お洒落訪問着、色無地、付下げ、小紋、また織のお着物にもおすすめいたします。
この機会に是非ともご検討いただき、
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます!
【 お色柄 】
銘[ 四季草花紋 ]
深みある墨黒の帯地になんとも特徴的な色彩構成、そしてその造形美。
装飾に富んだ意匠は、まるで額縁に飾られた絵画のよう…
大胆な構図によって、百合や牡丹、藤などのお花が
色鮮やかに表現されております。
捨松テイスト満載の個性的なお品。
さらりとして、ほどよいハリを感じさせる帯地は、しっとりとした手触り。
他の追随を許さないその意匠センスは、さすが「捨松」。
捨松ならではの独特な彩りの感性で、
さりげない装いにおしゃれの可能性を感じさせてくれる…。
上質なしゃれ帯の要素をきちんと備えた納得の出来栄えです。
画面上で、どこまでこの風合いの良さがお伝えできるかわかりませんが、
自信と責任を持ってお勧めできる袋帯です。
【 帯屋捨松について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.48
安政(1854年〜1859年)年間創業
1955年(昭和30年)代に七代目社長の木村博之の父
木村弥次郎が、図案家であり、織匠、染色家でも
あった徳田義三に弟子入り、1978年に独立。
徳田氏から受け継いだ感性と精神を今に生かし
起こしたオリジナルの図案を元に、常に高い
技術を保持し、よりよい品質と高い文化性を持った
帯を製織している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹100%
長さ4.35m(仕立て上がり時)
耳の縫製:かがり縫い
帯芯おすすめ:絹芯
六通柄
西陣織工業組合証紙No.48:帯屋捨松
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇 街歩き お茶席 美術館 女子会 カジュアルパーティーなど
◆あわせるきもの おしゃれ訪問着、色無地、付下、紬、小紋など
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